福建省福州市長楽区の中国聯通(チャイナ・ユニコム)東南研究院内でこのほど特別な手術が行われた。北京301病院から来ている肝胆・膵臓腫瘍外科主任の劉栄氏が執刀医として、ロボットの前に座り、リアルタイムで送られてくる高画質動画を見ながら、5G技術を駆使してロボットアームを動かし鉗子と電気メスを遠隔操作し、福州市鼓楼区に位置する福建医科大学孟超肝胆病院の豚「患者」の肝小葉を切除した。手術は1時間近く続いた。切創面は滑らかで、出血量が極めて少なかった。豚は術後30分で麻酔から徐々に目を覚ました。術後の容体は安定しており、手術が成功裏に終了した。光明日報が伝えた。
この手術は福建聯通、北京301病院、福建医科大学孟超肝胆病院が共同で実施。手術が行われた2エリア間には、約50キロの距離があった。手術の成功は、世界初となる5G環境下における遠隔操作外科手術テストが無事に成功したことを示し、今後5G遠隔操作を臨床に応用するための条件を作り出した。
遠隔操作手術はワイヤレス通信の遅延・バンド幅・信頼性・安全性に対する要求が極めて高い。「広帯域・低遅延・多数接続という優位性を持つ5G技術は、手術ロボットと結びつくことで、電波のリアルタイムの相互接続を実現する。時間と空間の制限をなくし、遠隔操作手術の可能性をもたらしてくれる」。福建医科大学孟超肝胆病院長の劉景豊氏は、「今回の手術の成功は、5G技術を遠隔操作医療に完全に利用できることを意味する。5G技術は近い将来に臨床応用を実現し、さらに遠隔操作病室検査、遠隔操作超音波検査などを実現できる。より多くの高品質医療資源が過疎地に迅速に普及する。患者は長距離移動しなくても省レベル、国レベル、さらには世界レベルの専門家の診療を受けられるようになるだろう」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn