彩り豊かなガラスの模型の下に順番に並ぶ4つの箱にはやや違和感がある。箱の中を見ると、唐の装いをした侍女、蹴鞠を楽しむ人、鼓を打ち歌をうたう大道芸人が絵巻物の中から飛び出し、現代の服装をし、遠くから近くへ、3層の画面に映し出された。科技日報が伝えた。
浙江大学図書館内のこの不思議な箱の周りには連日、体験しようとする教員と学生が集まっている。取材したところによると、これは長さ2.3メートルの重ね合わせ型仮想現実画像表示装置で、体験者は外部のガラス片から千年前の木造建築の芸術を味わい、内部のイメージング装置により文化財の紹介を楽しむことができる。
この装置は浙江大学人文学院の王小松教授が企画・デザインし、複数の教員・学生と共に開発したものだ。王氏によると、同装置の背面はフルパノラマやAR(拡張現実)などの技術を採用しており、デジタル化により中国の敦煌壁画などの文化遺産を再現している。外部のガラス模型を作るため、デザイナーらは120枚の高級アクリル板を使用した。その重さは合計7トン。デジタルディープ模型構築及びスライスレンダリング彫刻技術を使い、建築物のスライスデザインをアクリル板に刻み、重ね合わせることで立体感を生み出している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月6日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn