蒙華鉄道、中国初のスマート建設現場を建設

人民網日本語版 2019年04月08日11:11

このほど中国鉄道総公司への取材によると、クラウド技術、ビッグデータ、IoT、モバイル技術、AI(人工知能)などの技術によって蒙華鉄道で建設された中国国内初のスマート工事現場により、全線で行われている通信・電気建設がプロジェクト管理のデジタル化からスマート化への世帯交代を実現した。科技日報が伝えた。

蒙華鉄道の総延長は1837キロ、設計速度は120キロで、年間輸送量は2億トン。世界で一度に建設される最長かつ最速で、輸送量が最大の重積載鉄道だ。

作業現場が多く線路が長く、最新の建設技術を用いるにも関わらず、工期はわずか1年だ。中国鉄建電気化局だけでも毎日、管轄区間内の100カ所以上の現場、3000人近くの労働者を管理しなければならない。これらの難題に対して、中国鉄建電気化局はインターネットとクラウドプラットフォーム技術を結びつけ、全線でスマート建設現場一体化プラットフォームを構築した。ツールソフトにより生産データを集め、自動的にデータバンクにアップデートすることによりプロジェクトを担い手とするデータモデルを形成し、かつてのデータ収集が困難で、現場の作業員の作業の重複が多く、各部門間の情報の孤島が生じるといった問題を解消した。

蒙華スマート建設現場管理プラットフォームシステムは3層に分かれる。上層はプラットフォーム指揮調整センターで、データを表示することで判断と分析をサポートする。中層はデータバンクで、データの保存及び処理・分析を実現する。下層は各種ツールソフトで、現場の作業を補助しデータを集める。

作業員は現場に入る際にQRコードのスキャンで打刻し、安全検査担当者が品質問題を発見すれば画像・文書及び処理の意見書をプラットフォームに直接アップデートする。物資供給システムにより行き先が一目瞭然になり、管理者は携帯アプリによりリアルタイムで動きながら事務を行うことができる。これらの建設中に現れているスマートなやり方は、蒙華鉄道四電プロジェクトの効率的な建設を効果的に支えている。

蒙華鉄道は中国鉄路総公司が建設する重積載のモデル鉄道で、2019年末の完成・開通を予定している。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年4月8日

  

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