観光地の文化クリエイティブグッズが「口紅」に着目する理由は?

人民網日本語版 2019年05月07日13:31

インターネット時代の到来に伴い、業界をクロスオーバーするスタイルが無数誕生している。化粧品ブランドは、まさか北京故宮や頤和園といった観光地の文化クリエイティブグッズが自分たちの強力なライバルとなる日が来るなどとは、夢にも思わなかったことだろう。北京日報が伝えた。

〇マスキングテープのヒットが口紅販売のきっかけに

故宮淘宝は2016年、手帳などの新たな「趣味グッズ」と関連づけ、各種「マスキングテープ」を発売した。梅花仙鶴図、団聚雑宝紋、海水紋など、さまざまな故宮テイストのマスキングテープが好評を博した。多くのネットユーザーが、これらのマスキングテープを口紅などのメイクアップグッズの上に貼り付けて装飾することで華やかさを添え、いわゆるカスタムメイドの「御用達」モデルを完成させた。

そして故宮淘宝は2017年、微信(WeChat)公式アカウントに、「故宮がメイクアップ業界に進出したら」と題する文章を投稿し、その創造豊かなアイデアを公開した。まだはっきりと形になっているわけではない仮のアイデアにすぎなかったが、多くのネットユーザーから支持された。その後、約2年間の準備期間を経て、2018年末、故宮淘宝メイクアップ商品が正式に売り出されると、瞬く間に人気商品となった。故宮博物院文化創意館とバイオ科技企業が共同で発売した6色カラーの口紅も、ネットで大ヒット商品となった。

故宮の口紅が大ヒットすると、知名度の高い観光地の文化クリエイティブグッズブランドがこぞって打ち出したコラボ化粧品も、ネットで新たな人気商品となった。故宮博物院の単霽翔院長(当時)は、亜布力中国企業家フォーラムにおいて、「入手困難ということが故宮口紅の唯一の問題だ。90万本を急ぎ追加生産したが、今も供給が需要に追いついていない」とした。

故宮メイクアップ商品が先導役を果たし、そのすぐあとに続いたのは頤和園だった。頤和園と中国の国産化粧品ブランド「CATKIN」のコラボによるオリジナル・メイクアップ商品「百鳥朝鳳」シリーズには、口紅やクッションファンデーション、アイシャドウ、フェイシャルマスクがある。このうち販売量が最も多いのは口紅で、天猫(Tmall)の旗艦店では、すでに1万件以上の口コミが寄せられている。

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