顔認証で搭乗、空港保安検査スマート識別システムが使用開始

人民網日本語版 2019年05月23日13:10

空港の保安検査から搭乗までの全シーンで顔認証を実現するというシステムは全国で普及することになっている。中国科学院重慶研究院が20日に明らかにしたところによると、中国科学院と中国民航管理幹部学院が共同実験室の建設協力の強化に関する協定に署名した。同研究院が担当する中国科学院重点プロジェクト「空港保安検査スマート識別システム」はすでに、空港の全プロセスにわたる顔認証を実現しており、中国全土で展開することになっている。科技日報が伝えた。

中国科学院重慶研究院スマート安全技術センターの石宇センター長によると、同センターが担当する中国科学院弘光特定プロジェクト「空港保安検査スマート識別システム」はすでに、全プロセスにわたる顔認証を実現している。同プロジェクトの最新の研究開発成果「人工補助検証スマート安保システム」は2つの通過口を持つ改札機で、保安検査台の代替品になる。1つ目の通過口で搭乗情報のチェックを実現し、2つ目の通過口で身元確認と保安検査を行う。旅客は保安検査と身元確認の際に証明書を取り出すだけで良い。成功すると、保安検査ルートの身元再確認、搭乗口の旅客情報再確認を顔認証で実施できる。全プロセスで搭乗券とQRコードが必要なく、現場で顔認証写真を直接デジタル化保安検査マークにする。

同システムはすでに内蒙古(内モンゴル)自治区フフホト市の白塔空港で転化・応用されている。試験運営中、保安検査ルート前の顔認証改札口の1人平均通過時間は6秒以内となった。保安検査ルート内の顔認証再確認作業では、子供を含むすべての旅客が自分で顔認証をすることで通過し、搭乗することができた。同システムは保安検査プロセスにおける人工確認エリアを人工補助確認エリし、全国で初めて中国民用航空局からの公式許可を得た。統計によると、同システムにより白塔空港は毎年、5−600万元(1元は約16.0円)のコストを削減できる。

空港保安検査スマート識別システムにはさらに、保安検査画像判断人員作業状態管理システム、旅客・荷物対応システム、動的抜き取り検査システムが含まれる。同システムの連動応用により、空港の保安検査から搭乗までの全シーンの顔認証を実現できる。協定の署名により、各種成果が実施の応用に転化される。この応用プロセスは中国全土で展開される。次は太原空港、広州白雲空港、張家口空港で設置・応用される。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年5月23日

  

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