最も稼ぐキャラは90年代生まれのピカチュウ カワイイ経済確立

人民網日本語版 2019年05月27日17:04

世界で最も稼ぐ2次元のキャラクターは何か。20後(1920年代生まれ)のミッキーマウスか、70後(1970年代生まれ)のハローキティやマーベル・シネマティック・ユニバース(架空の世界)のスーパーヒーローたちか。正解は90後(1990年代生まれ)のピカチュウだ。「北京日報」が伝えた。

最近は実写版映画「名探偵ピカチュウ」が好調で、世界的人気コンテンツ・ポケットモンスターの主役キャラのピカチュウは、押しも押されもしないネットの人気者だ。商業施設でピカチュウ展が行われれば、平日でも長い行列ができる。ピカチュウのイラストが入ったストロー付きタンブラーを手に入れるために、いくつも映画館をはしごする人がいる。スニーカー、Tシャツ、ペンなどのピカチュウ人気にあやかったコラボ商品が次々登場し、相当な売り上げをみせる。老若男女を問わずに人気の「カワイイ」カルチャーがSNSでも人気者を集め、今や無視できない経済の新ジャンルとなった。

▽高い「集金力」 コラボ商品が一日で3千万元を売り上げ

ポケモンは1996年に誕生して23年が経つ。メディアのまとめた統計では、今年3月末現在、ポケモンはグッズで著作権者が手にした利益が累計900億ドル(1ドルは約109.5円)に達し、映画・アニメ・マンガ・ゲーム類のキャラクターでトップに立ち、世界で最も「集金力」のあるキャラクターとなっている。

今回の映画が公開されると、昔からの大勢のポケモンファンが喜んで見に行っただけでなく、ポケモンをあまりよく知らない若い世代もピカチュウのかわいらしさでファンになった。映画館で販売されるピカチュウの形をしたストローボトルは若いカップルの大人気商品になった。あるネットユーザーはボーイフレンドからボトルを送られた話をアップしたため、微博(ウェイボー)の人気検索ランキングに登場した。一部の映画館ではボトルが完売したため、マニアが都市全体をかけずり回って探す光景が見られた。

人気にあやかってコラボ商品を出すブランドが雨後の竹の子のように、次から次へと登場した。

アディダスはピカチュウのアパレルとスニーカーを限定発売し、ネットの人気者をキャラクターにして商品を宣伝する。ラミーもピカチュウのペンセットを限定発売し、ランチョンミートのブランド・スパムも99元(1元は約15.9円)のピカチュウセットを発売した。すでに2年前、阿里巴巴(アリババ)影業集団傘下のキャラクターグッズプラットフォーム・阿里魚が中国でのポケモンのグッズと営業販売のライセンスを取得しており、2017年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)だけで3千万元の売り上げを達成したという。

アリババとの協力もピカチュウブランドを後押ししてより広大な市場を開拓することにつながり、単価が2元に満たない得力の中性ボールペンにも正規のルートでピカチュウが登場するようになった。

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