雲南省中部、世界クラスのリチウム資源が発見

人民網日本語版 2019年06月04日13:43

中国科学院地球化学研究所が3日に明らかにしたところによると、中国新型リチウム鉱山探査及び鉱化作用理論に重大な進展があるとともに、雲南省中部で世界クラスのリチウム資源基地を発見した。予測によると、この基地のリチウム資源量は500万トンを超える。科技日報が伝えた。

中国は現在リチウム資源輸入国で、2011−15年の対外依存度は80%にのぼる。新たなリチウム資源の発見が焦眉の急となっている。国家重点研究開発計画プロジェクト「希少鉱産物資源基地深部探査技術モデルプロジェクト」首席科学者、中国科学院地球化学研究所の温漢捷研究員は「炭酸塩粘土型リチウム鉱床」という新たな鉱床の種類と鉱化作用モデルを打ち出した。

研究チームは同モデルに基づき、雲南省中部の盆地で潜在的な巨大リチウム資源基地を発見した。鉱体はペルム紀の岩屑内に密集しており、陸地と沿岸部が互いに積み重なる岩層となっている。プロジェクトチームはこのエリアの2カ所で科学研究モデル調査を行った。その結果によると、同エリアの富リチウム層の分布は安定しており、厚さは約2−16メートル、酸化リチウムの品位は0.10%―1.02%(平均0.30%)。7.2平方キロメートルの科学研究モデルエリアの範囲内の酸化リチウム資源量は約34万トンで、超大型規模と言える。専門家は、雲南省中部のリチウム資源量は500万トンを超え、世界クラスのリチウム資源基地を形成すると予想している。

同プロジェクトは5月30、31日に昆明理工大学で中間評価と現場検査に合格した。説明によると、その他のエリアに大規模な炭酸塩岩型粘土岩があることから、炭酸塩粘土型リチウム資源が中国で高い将来性を持つという。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年6月4日

  

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