端午節(端午の節句、今年は6月7日)連休中、四川省成都の観光スポット「錦里」は最高の賑わいを見せた。観光客はここで、「銅人」を目にすることができる。20代の若者・羅忠さんは、プロの「銅人」パフォーマー。彼は、手に扇子を持ち、ブロンズ色の「長衫」(丈の長い中国服)を身につけ、顔には同じくブロンズ色のドーランを塗り、微動だにせず立ち続け、観光地に建てられた彫像にしか見えない。華西都市報が伝えた。
まだ若いが、羅さんは「銅人」パフォーマーとして5年のキャリアがある。毎日、顔料をこってりと塗った顔に風を受け、日差しに曝される状況での苦労は言うまでもない。「今では、顔に汗をかくことも全くなくなった。毛穴が顔料でぴっちりと塞がれているから」と羅さん。
観光客が「銅人」と記念写真を撮る場合は3枚で20元(1元は約15.6円)の撮影料金がかかるが、連日、多くの観光客が、「銅人」を取り囲んで記念写真を撮っている。連休中、羅さんと相棒が稼いだ額は1千元を上回ったという。「だが、平日の売り上げはこれほど多くない。午後になって気温が上がると、記念写真を撮りに来る観光客はめっきり減ってしまう」と羅さんは話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月11日