ゴミ分別が厳しくなったことで、分別ゴミ箱や台所ゴミ処理設備の販売量が増えている。先ごろ、オンライン買い物支援サイトの返利網が発表したデータによると、同サイトで分別ゴミ箱や分別ゴミ袋、分別ゴミラベル、台所ゴミ粉砕機といった商品の販売量がそれぞれうなぎ上りだという。そのうち分別ゴミ箱のニーズが最も高く、6月だけで販売量が昨年同期比3200%増となり、5月と比べて422%も増加した。また台所ゴミ粉砕機の月間販売量の伸び率も驚異的で、販売量が前月と比べ157.89%増加した。このほか、ホテルの使い捨て用品制度の変更により、旅行用圧縮タオル、トイレタリー用品トラベルセットなど出張・旅行用品の販売量も大幅に増加しており、伸び率は最高で296.9%に達した。 北京商報が伝えた。
ゴミ分別は、消費の源の段階から資源の無駄遣いなど環境保護問題を改善している。あるデータによると、2017年、中国にあるホテル44万軒において、累計で延べ48億人の宿泊客を受け入れた。70%以上の石けんは一度使用しただけで捨てられており、重さに換算すると、44万軒のホテルで毎年廃棄される石けんは40万トンを上回る。石けんのほかにも、ホテルが提供する歯磨き粉や歯ブラシ、コーム、シャンプー、ボディーソープといったアメニティ用品は一度使用しただけで廃棄されており、極めて大きな無駄となっているだけでなく、多くの物品は分解できず、環境汚染を激化させている。
長年ホテルの使い捨て用品を使うことに慣れてきた中国の消費者にとって、新規定には確かに適応する必要があるが、大多数の人はこれに賛同し、受け入れている。消費者の陳さんは、「中国の環境保護意識や環境保護理念も国際的な基準に近づいてきている。これは支持すべき事だ。しばらくは多少慣れないこともあるだろうが、徐々に適応していけるだろう」としている。
返利網のデータによると、上海のホテル新規定が6月に発表されて以来、出張・旅行携帯用品の販売量が著しく増加した。そのうち、サイズが小さく携帯に便利で、複数回使用できる商品の人気が最も高くなっている。たとえば全体で販売量が最も多かったのは旅行用圧縮タオルで、前月比29.85%増、前年同期比296.9%増となった。歯ブラシや折り畳み式コームなどを含むトラベルセットは販売量の前月比伸び率が最も大きく、6月は5月より2.5倍近く増加した。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年7月5日