遼寧省開原市で竜巻発生 6人死亡、190人以上負傷

人民網日本語版 2019年07月04日15:16

遼寧省開原市で7月3日、一次的な強い大気の対流によって発生した竜巻が市内の広域を襲い、市中心部の一部の家屋や施設が深刻な損害を受けた。今回の竜巻でこれまでに6人が死亡、190人以上が負傷した。黒竜江晨報が伝えた。

竜巻はあられを伴っており、地元住民が撮影した竜巻発生時の動画から、あられはハトの卵ほどの大きさだったことが確認されている。

一次的な強い大気の対流は現地時間3日午後5時15分に発生し、30分以上続いた。多くの地元住民が撮影した動画を見ると、竜巻の勢いはすさまじく、通過した場所では住宅の窓の多くが割れてしまい、道の両側には倒れてしまった電信柱や樹木が少なくなかった。

ある住民は動画の中で、「車が竜巻で空に舞い上がっていた」と語り、またある女性が車の中から撮影した別の動画では、竜巻が鋭い音を立てて通過する時、車内で撮影していた女性は叫び声をあげ、その後動画の画面ははっきりしなくなった。

竜巻が通過した後、一部の市民が廃墟と化した街の中で1人の男性が瓦礫の下に倒れて意識不明になっているのを発見。動画では誰かが、「血まみれだ。すぐに救急車を呼べ!」と叫んでいた。

電話取材に応じた地元住民の劉さんとの通話は通信状態が非常に悪く、途切れ途切れになった。劉さんによると竜巻が来た時、劉さんがいたところから400メートルくらいの距離だったが、直径は数十メートルで、通過した場所では色々な物が空に舞い上げられており、「すごく恐ろしかった」と語った。当時劉さんは開原市業民鎮付近の車の中にいたという。道路脇の樹木や電信柱が倒れたため、道路が不通となってしまい、劉さんは道路が復旧するのを待っているところだという。また、「この一帯はすでに停電してしまっている」とした。

新華社は、今回の竜巻でこれまでに6人が死亡し、190人以上が負傷しており、具体的な状況に関しては現在集計中だとしている。

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