青海省重大科学技術特定プロジェクト「天文大科学装置冷湖台設置先モニタリング・先導科学研究」がこのほど始動した。同プロジェクトの実現により、青海省冷湖は世界クラスの天文観測拠点になる。科技日報が伝えた。
これまでの天文台の設置先選定作業によると、青海省チャイダム盆地以西の幅広い地域に天文観測条件が優れた場所が存在する可能性があり、中国の未来の大型天文設備の発展の需要を満たすことができる。青海省科学技術庁の関係責任者によると、同プロジェクトは中長期の中国天文大科学装置が展開する需要を見据え、青海省全域で設置先の候補を絞り込んだ上で、海西州茫崖市冷湖地区及びチャイダム盆地周辺の天文観測条件を重点的に調査し、天文大科学装置冷湖台設置先モニタリング・先導科学研究を展開する。光学望遠鏡設置先のモニタリング、無線マルチバンド望遠鏡設置先の選定及びモニタリング、天文台設置先の大気・地理地質環境のモニタリング及び総合分析、時間領域天文先導科学研究の4つの面から、設置先候補のモニタリングデータの総合分析を行うことで、光学・ミリ波・準ミリ波などのマルチバンド観測に適した設置先を選択する。設置先の選定に対して全面的な報告を行い、設置計画及び保護案の研究を展開する。青海省の特色資源を利用し、大科学装置の青海省への設置を促進する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月22日