中国電子学会がこのほど発表した「中国ロボット産業発展報告書2019」によると、中国の今年のサービスロボット市場規模は22億ドルに達し、世界の約4分の1を占める見通しだ。
サービスロボットは通常、やや複雑な環境において人類に必要なサービスを提供する複数種類のハイテクを集約した先進的なロボットを指す。主に家庭用サービスロボット、医療サービスロボット、物流・金融などの分野の公共サービスロボットが含まれる。
情報技術の急発展とインターネットの急速な普及に伴い、人工知能(AI)が高度成長を迎えている。それと同時にAI技術をよりどころに、スマート公共サービスロボットの応用シーンとサービスモデルの拡張が続き、サービスロボットの市場規模の急成長を促している。同報告書は、駐車ロボット、ロボット店員などの新興応用シーンにおけるロボットの急成長に伴い、中国のサービスロボット市場規模が2021年に40億ドル近くにのぼると予想している。
中国科学技術協会常務副会長を務める中国科学院院士の懐進鵬氏は「変革の時代におけるロボット技術は日進月歩で、ネットワーク化・スマート化・融合化の流れが日増しに顕著になっている。新旧の原動力の転換を加速させ、デジタル経済とスマート製造の協同発展を促進し、人々の仕事と生活を絶えず変化させてきた。多くの先進的なコア技術の進展が相次ぎ、新製品が爆発的に成長し、産業が繁栄している」と述べた。
同報告書によると、今年の世界ロボット市場規模は294億1000万ドルに達し、2014−19年の年平均成長率は約12.3%にのぼる見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月29日