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おいしいミュージアム!博物館が続々とオリジナル食品を開発

人民網日本語版 2019年08月30日09:57

中秋節まであと半月余りとなったが、多くの博物館はとっくに待ちきれなくなっているようだ。中国青年報が伝えた。

頤和園では、「頤和一盒」月餅詰め合わせセットを打ち出した。パッケージのデザインは楽寿堂の粤繍百鳥朝鳳屏風からインスピレーションを得ており、鳳凰やカササギなど6種類の縁起のいい鳥と、仏香閣や十七孔橋など6種類の建築物がデザインされ、「金華ハム・5種類のナッツ」、「塩漬け卵の黄身・ハスの実」、「ナツメ・クルミ」など伝統的なフレーバーの月餅が詰め合わせられている。これはクラシック路線と言えるだろう。

頤和園「頤和一盒」月餅詰め合わせセット

中国国家博物館はスイーツ商品「如意糕」を開発。これは同博物館が所蔵する「乾隆御題如意」の一部をスイーツの形としてデザインし、表面には水面を飛び跳ねるナマズ2匹のレリーフ模様をあしらっている。ナマズは中国語で「鯰魚(ニエンユィ)」で、毎年ゆとりがある生活ができるという意味の「年年有余(ニエンニエン ヨウユィ)」とかけてある。「如意糕」のデザインは伝統的だが、フレーバーのほうは今風で、モカ味やブラックチョコレートチーズ味、クランベリー味、マンゴー味、抹茶蜜豆味など、味にうるさい若者向けになっている。

中国国家博物館のスイーツ商品「如意糕」

博物館文化クリエイティブ界をリードする故宮博物院では、角楼カフェや氷室レストランなどを打ち出し、SNSで盛んにアップされた。昨年の中秋節に故宮が発売した「桂彩中秋特地圓」月餅は、宋の徽宗·趙佶が楷書体の書風「瘦金体」で書いた「閏中秋月」詩帖をモチーフにしていた。贈答用ケースは、宋朝汝窯の「天青色」と呼ばれる青磁の色を基調に、貫入風の模様があしらわれていた。月餅の図案は宋の徽宗が描いた花鳥画を元にしており、あまりに雅やかで食べるのがもったいないほどだった。今年は、「中秋万事礼」月餅詰め合わせセットがすでに故宮博物院文化クリエイティブ旗艦店で販売されている。

故宮「桂彩中秋特地圓」月餅

実のところ、「食」に関する商品開発に関して、博物館はずっと努力を重ねてきたと言ってもいいだろう。

2014年には早くも、蘇州博物館が所蔵文化財を原型にしたクッキーを発売。一番人気は抹茶味の「秘色磁蓮花碗」クッキーだった。同年、四川省広漢市の三星堆博物館も「青銅仮面クッキー」を発売し、青銅器を丸ごとパクリと食べる感覚がなんとも爽快だった。

三星堆博物館「青銅仮面クッキー」

蘇州博物館「秘色磁蓮花碗」クッキー

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