中国、博物館の文化クリエイティブ市場が急成長中

人民網日本語版 2019年08月20日13:19

清華大学文化経済研究院とオンラインショッピングモール・天猫(Tmall)が15日に共同で発表した「2019博物館文化クリエイティブグッズ市場データ報告」によると、中国の博物館文化クリエイティブ市場は近年、急速に成長している。阿里巴巴(アリババ)の小売プラットフォームの統計によると、博物館の文化クリエイティブグッズの取引件数はここ数年急増しており、2019年の規模は17年に比べて3倍増えた。中国新聞網が報じた。

報告によると、中国の博物館の文化クリエイティブグッズ市場の急速な発展は、主に以下の4つの原動力によるものだ。

1つ目は、政策の牽引だ。デジタルクリエイティブ産業が「第13次5カ年計画(2016-20年)」の五大戦略新興業界の一つになっている。17年、中国文化部(省)は「デジタル文化産業のイノベーション発展推進に関する文化部の指導意見」を発表した。

2つ目は国民の自国の文化に対する自信だ。報告は、「日本や韓国の歴史や経験は、国民一人当たりの国内総生産(GDP)がおよそ1万ドル(1ドルは約106.36円)に達すると、自国の文化が力強く台頭することを示している」と指摘している。改革開放(1978年)から約40年が経ち、中国の経済は急速に発展し、国際的な地位も日に日に高まっている。中国の国民一人当たりのGDPは18年に1万ドルの大台に近づき、国民の自国の文化に対する自信が台頭する兆しが顕著になっている。18年、アリババのプラットフォームだけを見ても、中国的な要素と関連のあるキーワードの検索回数が累計126億回に達し、漢服の購入者が前年同期比で100%以上増となった。

3つ目は、消費の高度化だ。報告によると、国民1人あたりの可処分所得が着実に向上するにつれて、中国の消費の構造は、基本型消費から、発展型消費・エンジョイ型消費に移行し、消費者の文化に対するニーズが高まり、博物館見学などの文化サービス消費が増加し、実物商品消費の背後にある体験に対するニーズも明らかに高まっている。そして、商品に含まれる文化や価値的なアイデンティティが購買決定に影響を与える重要な要素となっている。

4つ目は、博物館自体のモデル転換だ。報告によると、中国の博物館は以前のように単に文化財を所蔵し、展示するというだけでは、日に日に高まる人々の文化の分野のニーズを満たすことができなくなっている。また、従来の経営スタイルでは、ほとんどの博物館が持続可能な発展が難しいという問題にも直面している。そのため、多くの博物館が現在、インターネット普及の波に乗り、積極的にモデル転換を実施している。また、ここ数年大ヒットとなった博物館のドキュメンタリーやバラエティ番組を、博物館が主導して製作したり、その製作に深く関わったりすることで、博物館文化の国民の間での普及がさらに促進された。その一方で、博物館が積極的にオンラインプラットフォームと連携して文化クリエイティブグッズの開発や販売を加速させ、文化クリエイティブグッズを媒介として「新世代消費者」とコミュニケーションを取るようになっている。中でも、北京の故宮博物院は、中国の全ての博物館にとって手本となる存在で、早くも17年には文化クリエイティブグッズの売上高が15億元(1元は約15.1円)に達した。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年8月20日

  

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