湖北省博物館と中国移動(チャイナ・モバイル)湖北公司が共同で制作した5G応用展示「5Gスマート博物館」が5日、正式に公開された。今回公開された「5Gスマート博物館」は、曽侯乙編鐘の実物を使って制作されたホログラム展示で、第7回世界軍人運動会の会期中に一般公開される。中国新聞網が伝えた。
湖北省博物館と湖北移動は2018年11月、「5Gスマート博物館」の制作を開始した。同博物館はすでに5Gネットワークのフルカバーを実現しており、「楽・兵VR体験」、5Gスマート博物館アプリ、360度フルパノラマライブ配信など一連の5G応用の段階的な成果を発表した。博物館を代表する宝物である曽侯乙編鐘と越王勾践剣をモチーフにして設計した「楽・兵テーマVR体験」は、ハイテクを駆使して楚の文化を示すものとなっている。
湖北省博物館総合館ホール体験エリアでは、来館者が鐘錘を持って振る動作をすると、専門の感知装置を通じて、LEDディスプレイに表示された編鐘がその動きと共に揺れ動き、音を発する。アプリ展示エリアでは、5Gスマホを操作して3つの観賞方法を選択できる。来館者がスマホで撮影すると、文化財を自動識別し、関連情報が表示される。また、その場にいない利用者も、360度フルパノラマ画面により、その場にいるような気分で博物館を見学できる。
VRインタラクティブ体験エリアでは、VRゴーグルを着用しVR端末を手に持つことで、文化財をさらに身近に感じる体験ができる。博物館では、両面に文化財の美しい写真をプリントした博物館文化財カードも用意している。さらに、来館者はアプリのAR(拡張現実)ガイド機能を使い、文化財にまつわるエピソードを知ることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月6日