今年第1四半期、ファーウェイのスマホ業務は中国高級端末市場のシェアで初めてアップルを抜き、1位に躍り出た。香港地区の市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチのまとめた報告では、「今年第1四半期の中国スマホ市場では、600-800ドル(1ドルは約107.9円)の価格帯で、ファーウェイのシェアが48%になり、アップルの37%を抜いた。しかし800ドル以上の価格帯では、アップルが74%も占め、ファーウェイは18年第1四半期の2%から14%に上昇した」という。
買い換え周期をみると、アップルの方がやや勝っている。
国金証券股フン有限公司(フンはにんべんに分)は、「ここ数年、スマホのイノベーション能力が低下し、解決が待たれる弱点もどんどん減っている。同時に、品質は向上を続け、消費者の買い換え意欲が低下したため、1つの機種の平均使用期間がどんどん長くなっている。この平均使用期間の長期化は変えられない流れで、中でもアップル機種の平均が最も長く38ヶ月に達し、ファーウェイは24ヶ月だ」と指摘した。
カウンターポイントの閻占孟研究ディレクターは、「ファーウェイのアップルへの打撃は特に激しいものではなく、『穏やかな』打撃に過ぎない」と述べた。
しかし安信証券股フン有限公司は、「重要な中国市場では、ファーウェイ、小米、OV(OPPOとvivo)などが誕生・発展して、市場シェアの大部分を占めるようになり、ファーウェイが打ち出す高級機種ラインがアップルからかなりのユーザーを奪うと考えられる。技術的にみて、破壊的イノベーションは足りないため、他メーカーとアップルとの差は徐々に縮まってきている」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年9月23日