ずっとマイナーな存在だとみられていたカルチャー・娯楽ブランドも、この10年間で著しい発展を遂げ、成長率は36%に達した。「大江大河」や「紅海行動」、「延禧攻略」などの素晴らしい国産映画・テレビドラマがランキング入りを果たした。特に、この2年間、「流浪地球」、「紅海行動」、「哪吒(ナーザ)など複数の優れた映画・テレビ作品が登場したことで、制作レベルが海外に追いつき、追い越しただけではなく、精神的な面でも国内視聴者の間に強烈な共鳴を巻き起こした。
またビッグデータで自動車の分野を見ると、10年前、国内自動車ブランドと言えば、「特許の購入・合資・優遇」というキーワードが常だった。しかし、10年後の現在では、「新エネルギー・無人運転・海外での工場建設」などの言葉がそれに取って代わった。かつてはおぼつかない足取りで海外ブランドの後を追いかけていた国産自動車ブランドは、今では、無人運転で世界をリードし、世界トップレベルの自動車メーカーとのタイアップで将来の市場シェアを争うようになった。中国の自動車ブランドも、進化の一途をたどっている。
国慶節大型連休(建国記念日、10月1日)を目前に控え、多くの人々が旅行や行楽を計画していることだろう。だが、海外旅行ブームが異常なまでに沸き起こっている今でも、国内の素晴らしい土地を訪れたいという中国人の情熱は決して衰えることはない。観光の分野では、故宮、天安門、敦煌、国家博物館、平遥古城の名所5ヶ所が、「最も人気がある中国ブランド観光地」に選ばれた。ただ一つの例外もなく、重厚な歴史と中国文化を担ってきた「中国ブランド観光地」は、国民からあまねく注目され続けている。
過去10年間、中国ブランドに対する関心度の増加率は、20歳から29歳の若者層が最も高かった。百度ビッグデータによると、地域別では、広東、山東、河北、河南、江蘇5省が、中国ブランドに対する関心度が最も高い省で、中でも国産ブランド最も関心を寄せているのが広東の人々だった。より興味を持っている中国ブランドの領域は、電子、カルチャー・娯楽、アパレルだった。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年9月25日