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金婚カップル99組が重陽節に変わらぬ愛の秘訣語り合う 海南省

人民網日本語版 2019年10月09日16:19

重陽節(旧暦9月9日)だった今月7日、海南省の各地から来た結婚50周年を迎えた金婚カップル99組が海口市で集って、金婚式と重陽節を祝い、変わらぬ愛や幸福、夫婦の仲を保つ秘訣などを語り合った。同イベントで夫が妻にバラの花を手渡す際に、董金生さんは妻と見つめ合いながら幸せそうな笑顔を浮かべ、その仲の良さを見せていた。中国新聞網が報じた。

中国でも結婚50周年は「金婚」と呼ばれ、金のように美しくしっかりした愛情を意味する「金婚式」で祝う。黒々とした髪はすっかり白髪になり、若かった二人には今や孫が何人もおり、その面差しには共に過ごした年月を示す皺がたくさん刻まれているものの、50年もの長きにわたり共に過ごしてきた歳月は二人を顔を美しく輝かせている。

妻にバラの花をプレゼントする夫たち (撮影・李民)。

「当時、私たちは二人とも工場勤務だった。彼が一生懸命仕事しているのを見て、彼と一緒だったら安心だと思った」と話す牟宗菊さんは、夫の岳忠孝さんと腕を絡ませながら、「両想いだった」と笑顔で語った。そして、「一緒に暮らしていると、けんかすることもあるけど、譲歩し合うことで、1日か2日たったらたいてい仲直りできる」と話す。

「愛とは何なのか?」という問いに対して、金婚を迎えた彼らは、「若い人は愛というとウキウキしたり、ロマンチックで美しい関係を連想しがち。でも本当の愛というのは互いに協力し合い、様々な困難に立ち向かって乗り越えていくこと」と口をそろえる。

妻にプレゼントを渡し、変わらぬ愛を伝える夫たち(撮影・李民) 。

呉多栄さんは、「若い時、工場で働いていたため、家事は全て妻が引き受けてくれていた。今、妻は病気がちで、気分がすぐれないときなどは、文句を言われることもあるが、彼女を責めることは一切ない。変わらぬ愛を保つ秘訣は、困難に遭遇しても寄り添いあい続けることだ」と話した。

配偶者の長所にいつも目を向けることも変わらぬ愛を保つ秘訣だ。鄒麗栄さんは、夫の董金生さんについて、「彼には語りつくせないほどの長所がある。仕事がよくできて、一生懸命がんばって一般の労働者から高級技師になった。そして、家に帰りつくと、家事をしてくれるし、独学で裁縫もできるようになった。彼を本当に尊敬している。50年間、互いに助け合って暮らし、夫はいつも、私を楽しませてくれている」とのろけた。

中国の結婚率は現在、低下の一途をたどっている。結婚相手に愛だけでなく、経済力なども求める風潮を背景に、多くの若者が結婚に対して戸惑いを感じるようになっている。その点、イベント会場に集まった金婚を迎えた彼らは、「若者は結婚相手を選ぶとき、本当の愛とはなにかをもう一度よく考えなければならない」とアドバイスする。例えば、岳忠孝さんは、「娘が二人いる。結婚相手を選ぶ時、外見やお金があるかなどにこだわってはならず、その人となりと能力こそ考慮すべき点だと教えている。それ以外のことは娘が自分で決めればいい」と話した。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年10月9日

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