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中国の高齢者人口が2050年頃には総人口の3分の一以上に

人民網日本語版 2019年10月10日15:10
中国の高齢者人口が2050年頃には総人口の3分の一以上に
北京市朝陽区常営地区民族家園コミュニティにある自宅に新しく備え付けられた手すりにつかまって歩く、100歳になる哈雲成さん(写真左、2018年7月10日撮影)。

中国の高齢者人口は、2035年頃には総人口の4分の一を、2050年頃には総人口の3分の一を上回ることになるとみられている。中国新聞社が伝えた。

上述のデータは、全国老齢工作委員会弁公室と中国老齢協会が編さん・出版した報告書「奮進し続ける中国高齢者事業」報告に基づいている。

中国は、今からちょうど20年前の1999年に高齢化社会に突入した。中国老齢協会が今年上半期に発表した「需要側の視点から見た高齢者消費・需要意欲をめぐる研究報告」によると、人口の高齢化が始まった1999年から2018年までの19年間で、中国の高齢者人口は1億1800万人増加し、現在高齢者人口が2億を上回る世界で唯一の国家となっている。

「奮進し続ける中国高齢者事業」によると、中国は、世界でも人口高齢化のレベルがかなり高い国の一つであり、高齢者人口が最も多く、高齢化のスピードが最も速く、人口高齢化対策の任務の負担が最も重い国となっている。高齢化社会に入ってから、中国の高齢者人口は猛烈な勢いで増え続けており、総人口に占める60歳以上の人口の割合は、1999年末時点の10分の一から、2018年末には6分の一を上回るまでとなった。

「奮進し続ける中国高齢者事業」によると、中国政府は人口の高齢化に前向きに対応し、「ひとつの戦略」を打ち立てた。つまり、人口高齢化に前向きに対応することを、国家の長期戦略任務の一つに組み入れたのだ。

中国国家統計局が今年1月に発表した統計データによると、2018年末の時点で、中国におえる60歳以上の人口は2億4900万人を上回り、総人口の17.9%を占め、前年比859万人増、増加率は0.6%となった。

現在、中国における高齢化関連法規・政策システムはほぼ完成しており、高齢者に対する社会保障システムは完備が進められており、高齢者サービスシステムの建設は顕著な成果をあげ、高齢者健康サービスシステムの発展も加速している。中国はこれまでに無いほどの労力を投じて、健康な高齢化という「中国プラン」を模索し、「健全で素晴らしい生活」を送るという膨大な数の高齢者の新たな願いを叶えるべく尽力している。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年10月10日

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