「PCやスマホを毎日使い続けているので、私の頸椎症は日を追うごとに悪化している。今は、病院が夜間外来を開設しているので、退勤後治療に通っている」と話す38歳の梁さん(女性)は、ある企業で働くホワイトカラーだ。2年前に、検査で頚椎症を患っていると診断されていたが、最近になって頭痛やめまい、首の痛みがますますひどくなったため、長沙市第一病院リハビリテーション科の夜間外来に通い、治療を続けているという。長沙晩報が伝えた。
長沙市第一病院リハビリテーション科の肖楽主任は、「60度ほどうつ向いた状態でスマホを操作すると、首(頸椎)には27キログラムの負荷がかかる。頸椎は頭の下方、胸椎の上方にあり、7つの椎骨と6つの椎間板および靭帯で構成されている。頸椎の主な機能は、頚髄(頸椎にある脊髄)を保護し、頭を支えることだ。頸椎の骨格・関節・筋肉は統合された1つの部位として、相互に作用して首の生理的活動が行われる」と説明する。
肖楽主任は、頚椎症を予防するためには、日常生活の細かいところからスタートすべきだとアドバイスしており、具体的な例として以下を挙げた。
〇長時間同じ姿勢を続けないよう心掛ける。
〇座っている時には、首や肩をできるだけリラックスさせるようにすると、頸椎の不調を有効に緩和できる。
〇枕は、適切なものを選ぶ。
〇首を冷やさないよう注意し、首の血液循環を良くする。
〇仕事と休息のバランスを取り、重いものを持つ・担ぐ・持ち上げることは極力さける。
〇外因性の負傷を防ぎ、後ろを振り向くときは急に首を回したりしない。携帯電話を首を傾け肩を使って挟む習慣を止める。
〇首の体操をこまめに行う。たとえば、あごで「米」の字を書くと、首の疲れが緩和すると同時に、首の強さが高まり、脊椎の頸椎部の安定性も高まり、頚部に突然生じる変化に対する首・肩の順応力が高まる。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月11日