日本の九州地方7県のうち最も面積が小さい佐賀県は、上海との直行便が就航して以来、ますます多くの中国人観光客を惹きつけている。17日午後、2019年「日本九州佐賀県観光旅行説明・商談会」が、ニューオータニ北京(北京長富宮飯店)で開催された。佐賀県内の主な自治体関連機関、旅行会社、宿泊施設など28機関の代表が同会に出席し、中国の観光業関係者と商談を行った。人民網が伝えた。
佐賀県地域交流部文化・スポーツ交流局の石井正宏副局長は、「美肌効果のある温泉、ヘルシーなグルメ、スピリチュアルパワーを秘めた神社、四季折々の花々など、佐賀は極めて豊かな観光資源を備えている。本日の交流を通じて、より多くの中国人観光客が佐賀を訪れ、正真正銘の日本の風情を体験してほしい」と紹介した。
北京市観光業協会副会長兼秘書長を務める石建忠氏は佐賀県の視察を終えたばかりで、3泊4日の旅程だったが、石氏は極めて深い印象を抱いたとし、「今回の佐賀訪問が、私にとって初めての日本旅行だった。古湯温泉や嬉野温泉は、それぞれの特色を備えている。鏡山から周囲を一望すると、海辺や松原は、まるで空にかかる虹のように、全長4.5キロメートルに及び、非常に壮観だった。佐賀城の本丸歴史博物館は、日本の木造建築を代表する建築物となっており、明治維新期に佐賀県が果たした重要な役割が、ここから見て取れる。青々と茂った樹々に囲まれた祐徳稲荷神社は、日本の三大稲荷神社の一つだ。さらに、佐賀の代表的な焼き物である有田焼と伊万里焼はいずれも、圧倒的な優美さを誇っている」と紹介した。さらに、「佐賀は確かに、休暇を過ごすのに絶好の場所だ。北京と佐賀の両地が、今回のイベントを通じて、地方政府・自治体と旅行会社との協力をいっそう強化し、互いの送客ルートをより拡大するよう希望している」と続けた。
優美な自然環境は、質の高いグルメも生み出している。佐賀牛や呼子のイカをはじめとする佐賀を代表するグルメは、日本国内でも名を馳せている。日本政府観光局(JNTO)北京事務所の小松栄一副所長は、「私には、九州のグルメといえば、すぐに佐賀県の呼子のイカが頭に浮かぶ。最初に呼子のイカを食べた時の感動は、今でも忘れられない」と話した。
また小松副所長は、「今年1月から8月までに日本を訪れた中国人観光客の総数は、延べ658万3600人に達し、前年同期比13.6%増加した。うち7月の1ヶ月だけで延べ100万人を突破した。携程旅遊網が発表した『国慶節(建国記念日、10月1日)個人旅行人気目的地ランキング』によると、日本はタイを抜いて一躍トップに躍り出た。また、中国人観光客による日本旅行の目的地とスタイルにも変化が生じている。東京・大阪・京都など有名な大都市への旅行から、マイナーな目的地でディープな日本体験をしたいという中国人観光客が増加の一途をたどっている。今月28日、佐賀と西安を結ぶ直行便が就航する。就航後は、より多くの中国人観光客が佐賀を訪れるチャンスが増えて、佐賀の魅力を堪能することになるだろう」。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月18日