<企画>1~9月の経済情勢に関するデータを発表 中国 

人民網日本語版 2019年10月23日13:47

(写真は新華社より)

税関がまとめた統計では、今年第1-3四半期の対外貿易輸出入額は22兆9100億元(1元は約15.1円)に上り、前年同期比2.8%増加し、うち輸出は12兆4800億元で同5.2%増加、輸入は10兆4300億元で同0.1%減少した。

2大貿易パートナーである欧州連合(EU)とASEANとの輸出入額は、EUが同8.6%(3兆5700億元)増加、ASEANが同11.5%(3兆1400億元)増加した。「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国との輸出入額は合計6兆6500億元で、同9.5%増加した。同期には、一般貿易の主導的役割がさらに顕在化し、民間企業の対外貿易における活力が増強を続けた。中部・西部の対外貿易が速い発展ペースを維持し、電気機械製品と労働集約型製品の輸出が同時増加し、豚肉と牛肉の輸入量の増加幅が拡大した。

商務部(省)が発表したデータによると、今年1-9月には、中国国内の投資家が世界164ヶ国・地域の企業5016社に非金融分野の直接投資を行い、累計投資額は5551億1千万元(1元は約15.3円)に達して、前年同期比3.8%増加した。9月の対外直接投資は620億1千万元で、同14.2%増加した。

同データによると、同期の対外請負工事の実行ベース営業額は6998億元に上り、同2.8%減少し、新規契約額は1兆52億9千万元で、前年同期の水準をほぼ維持した。対外労務協力で派遣した各種労働者は35万6千人、9月末現在の在外労働者は101万人で同1万4千人増加した。

同部対外投資・経済協力司の韓勇副司長は、「1-9月には、中国の対外投資協力が健全で安定した発展を維持した」と述べ、現れた主な特徴として次の4点を挙げた。

(1)「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国を対象にした投資協力が積極的に推進された。

(2)対外投資構造が最適化を続け、理性を欠いた投資が効果的に抑制された。

(3)国境を越えた合併買収(M&A)が健全な発展を遂げた。

(4)対外請負工事が質の高い発展へと前進し、互恵・ウィンウィンを実現した。

今年1-9月期における中国全土の新規設立外資系企業の数は3万871社、実行ベース外資導入額は前年同期比6.5%増の6832億1000万元(1元は約15.4円)だったことを明らかにした。9月だけを見ると、実行ベース外資導入額は前年同期比3.8%増の791億8000万元だった。

中国の東部、西部地域、自由貿易試験区の外資導入額も持続的に増加している。東部と西部地域の実行ベース外資導入額は前年同期比でそれぞれ6.8%増と10.8%増だった。自由貿易試験区の実行ベース外資導入額は988億4000万元で、全体の14.5%を占めた。

主な投資元国・地域からの中国への投資はほぼ安定している。主な投資元国・地域のうち、香港地区、澳門(マカオ)地区、シンガポール、韓国、日本からの投資額が前年同期比でそれぞれ8.7%増、51.4%増、27.8%増、28.7%増、4%増だった。「一帯一路(the Belt and Road)」沿線国、東南アジア諸国連合(ASEAN)からの実行ベース外資投入額は前年同期比でそれぞれ14.9%増と17.5%増だった。

■中国の第1-3四半期GDPは6.2%増

中国国家統計局は18日、今年の第1-3四半期の国民経済運営状況を発表した。第1-3四半期の国民経済運営は全体として安定しており、構造調整が着実に進んだ。速報値によると、第1-3四半期の国内総生産(GDP)は69兆7798億元(1元は約15.35円)で、不変価格で計算すると前年同期比で6.2%増加した。

四半期別では、第1四半期が6.4%増、第2四半期が6.2%増、第3四半期が6.0%増となった。産業別では、第一次産業の生産額は2.9%増の4兆3005億元、第二次産業の生産額は5.6%増の27兆7869億元、第三次産業の生産額は7.0%増の37兆6925億元だった。

■中国1-9月のGDP成長率6.2%が低くないと言えるのはなぜ?

今年3四半期の累計成長率も、第3四半期の成長率も、久しぶりの低記録を更新した。

複数の専門家が取材に答える中で、「成長率は低下したが、中国内外のリスクや挑戦が目に見えて増大する複雑な局面の中で、6.2%はやはり低い成長率ではない」との見方を示した。>>>

■中国第4四半期の経済成長率は6%を割り込むだろうか?

今年第3四半期の経済成長率は6.0%で、目標範囲の「6.0-6.5%」の下限値と同じだったことから、第4四半期の中国経済成長率は「6%を割り込むのではないか」と懸念する人がおり、「通年の経済成長率は目標範囲の6.0-6.5%に届かないのではないか」と懸念する人もいる。

これについて国家統計局の毛盛勇報道官は、「今後しばらくを見通すと、外部には不確定性が存在するが、国内の確定性を支える要素はまだ多くあり、中国経済は全体として安定し、『穏中有進』(安定の中で成長)の流れは変わらず、引き続き中高速成長の条件と潜在力を備え、発展に対して十分な自信がある」と述べた。>>>

 (編集JZ)

 「人民網日本語版」2019年10月23日

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