深センの「有料自習室」が受験生に間で予約が必要なほどの人気に

人民網日本語版 2019年10月18日14:46
深センの「有料自習室」が受験生に間で予約が必要なほどの人気に
資料写真。(撮影・武俊傑)

「コーヒー1杯分の費用で、半日は静かに勉強ができる」、「図書館は満席のことが多いし、喫茶店は少しうるさいので、この実習室は受験生にぴったり」、これらは最近、深センに登場している有料の自習室に対する評価で、多くの受験生に人気の勉強場所になっている。そして、「有料自習室」を開くというのが新たな人気起業プロジェクトにもなっている。市民の間では、数十元(1元は約15.4円)で数時間静かに、快適に勉強できるならお得だと好評を博している。取材では、8月以降、深センでは、有料の自習室が10軒以上新たにオープンし、人気を集めていることが分かった。なかには事前に予約が必要なほど人気の自習室もあるほどだ。工人日報が伝えた。

今月15日午後7点ごろ、深セン福田区上梅林にある自習室「有間自修室」では、10数人の若者が自分の席に座り、勉強に没頭していた。同自習室には、自習エリアと公共エリアの2エリアがあり、自習エリアには52席が設置されている。

「有間自修室」は、留学帰国者3人が共同で立ち上げた。自習室を開こうと思った理由について、共同創始者の一人である蘇家輝さんは、「今年初め、深セン市図書館で、基金関係の資格を取得するために勉強しようと思った時、図書館はいつも満席であることに気付いた。深センは若者が多く、いろんな職業の資格を取るために勉強をしている人もとても多い。それで、勉強できる場所を必要としている人がとても多いだろうと思った」と説明する。

4月、有料図書館のマーケティングリサーチを行った後、蘇さんは別の共同創始者2人と、有料自習室を開くことにした。今年9月、「有間自修室」を開いた時、深センの有料の自習室は昨年の1軒から既に10数軒に増えていたという。

自習室の公共エリアで夕食を食べていた女性の王さんは、「深センの各図書館はとても混んでいて、朝早くに行って並んでも席を確保できるか分からない。喫茶店はうるさくて、勉強する雰囲気ではない。今年7月に、インターネットで有料自習室があるのを知ってから、色々な自習室に行って勉強するようになった。今は英語の試験勉強をしている」と話した。

王さんによると、「有間自修室」がオープンしてすぐにここに来るようになった。前はよく「時時早自習室」という「老舗」の自習室に行っていたが、2日前には予約しなければならないほど混み具合だったという。

「時時早自習室」とは昨年末にオープンした深セン初の有料自習室だ。今月16日に予約システムを見てみると、38席ある石厦支店は17日ほぼ予約でいっぱいになっていた。空席があるのは午前8:00-10:00と午前8:00-午後1:00で、それも2席しか空いていなかった。

現在、深センの有料自習室の料金は1時間当たり平均9元。割安なカードや1週間使い放題、1ヶ月使い放題、3ヶ月使い放題などカードもあり、営業時間も長く、無料で飲み物やおやつが提供されている。

「お金を払って自習」というのは既に中国では珍しいことではなくなっている。取材では、深センのほか、上海や合肥、青島にも有料自習室があることが分かった。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年10月18日

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