中国税関がまとめた統計によると、今年1-10月には、中国の貨物貿易輸出入額が25兆6300億元(1元は約15.6円)に達し、前年同期比2.4%増加して、安定した発展状態を維持した。このうち輸出は13兆9900億元で同4.9%増加し、輸入は11兆6400億元で同0.4%減少し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆3500億元の黒字で、黒字額は42.3%拡大した。10月単月では、輸出入額は2兆7100億元、輸出は1兆5100億元で同2.1%増加、輸入は1兆2千億元で同3.5%減少した。
税関総署統計分析司の李魁文司長は、「今年に入ってから国際経済貿易の伸びが鈍化したが、中国の国内経済は安定的に運営され、対外貿易の輸出入は強靱さが増し、単月の輸出入額は4ヶ月連続で2兆7千億元を超える高水準を保った」と述べた。
1-10月には、中国の一般貿易が増加し、割合も上昇し、輸出入額は15兆1900億元で同4.8%増加し、対外貿易のうち59.3%を占めた。同期には欧州連合(EU)やASEANなどの主要市場との輸出入額が増加した。「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国との輸出入額は計7兆4700億元に達して同9.4%増加し、全輸出入額の増加率を7ポイント上回り、対外貿易のうち29.1%を占めた。
1-10月には、民間企業の輸出入額が急速に増加して、割合も上昇し、輸出入額は10兆8700億元に達して、同10.3%増加し、対外貿易のうち42.4%を占めた。民間企業は今や中国にとって対外貿易の最大の担い手だ。同期には電気機械製品と労働集約型製品の輸出がどちらも引き続き増加した。原油、石炭、天然ガスなどの製品は輸入量が増加し、鉄鉱石と大豆の輸入量は減少し、大口商品は平均輸入価格が上下双方向に動いた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月9日