最新のスーパーコンピューター(スパコン)TOP500ランキングが18日に発表され、米国のスパコン「サミット」が連覇を達成した。中国はランクイン数での優勢を引き続き拡大し、総合演算性能面で米国との距離をさらに縮めた。新華社が伝えた。
世界スパコンTOP500ランキングは半年に1回発表される。今回のランキングには、中国大陸部のスパコンが半年前から9台増えて228台がランクインし、入選数でトップを保持した。米国は117台で2位につけ、日本、フランス、ドイツがそれに次いでいる。中国のスパコンのランクイン数は2017年11月以来5回連続で最多となっている。
総合演算性能では、米国のスパコンが37.1%、中国のスパコンが32.3%を占めた。半年前のランキングでは、米国のスパコンが38.4%、中国のスパコンが29.9%だった。
ランキングを見ると、中国企業は引き続き数の上で優位性を保っている。聯想(レノボ)、中科曙光、浪潮が世界スパコンメーカーのトップ3となった。半年前と比べ、中科曙光と浪潮の順位が入れ替わった。
米国エネルギー省傘下のオークリッジ国立研究所が開発した「サミット」は半年前と同じ毎秒14.86京回の浮点小数点計算回数で再び1位となった。トップ10は前回と変わっていない。米エネルギー省傘下のローレンスリバモア国立研究所が開発した「シエラ」が2位、中国のスパコン「神威・太湖之光」と「天河2号」が3位と4位に入った。
スパコンTOP500ランキングは1993年に始まり、「TOP500」プロジェクトが半年に1回発表している。世界の設置済みスパコンを格付けする有名ランキングとなっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年11月19日