国家スパコン天津センター(以下「同センター」)と開催中の天津市第17期人民代表大会第2回会議への16日の取材によると、同センターに設置されている中国初のペタFLOPS級スパコン「天河1号」は、2014年より5年連続でフル稼働している。毎日のオンライン並行計算任務は1400件以上で、毎年335万件以上の任務を遂行し、全国の3000以上のチーム及び機関にサービスを提供している。企業に累計100億元(1元は約16.1円)近くの経済効果をもたらしている。新華社が伝えた。
2010年に同センターに設置された天河1号は、中国国内外向けに石油探査、先端設備製造、バイオ医薬、アニメデザイン、新エネ、新材料などの各分野のスパコン応用サポートを提供している。
同センター応用研究開発部の孟祥飛部長によると、天河1号は同センターに「就役」後、国家ビッグサイエンス・ビッグプロジェクト科学研究革新プログラムに全面的なサポートを提供し続けている。現在まで1600件以上の国家重大プロジェクトに全面的な支援を提供している。2000件以上の国家級、省・部級奨励成果と、「ネイチャー」「サイエンス」を含む国際的に権威ある学術誌への学術成果の掲載を支援している。
孟氏によると、「天河1号」はあらゆるものを計算できる国の強力な道具になっている。気象・気候、煙霧の研究に広く応用されているほか、大型機や宇宙船の研究、さらには石油・地震探査データの処理、耐震性のシミュレーション、水文・地質、地震予測、生命科学研究などの分野に応用されている。
天河1号の運行圧力を和らげるため、同センターは2016年に国防科技大学と協力し、中国次世代100京級スパコン「天河3号」の開発を行った。天津市人民代表大会代表、同センター応用研究開発エンジニアの張婷氏は、「天河3号のプロトタイプは2018年7月に開発に成功し、同センターで応用を開始した。そのシステムを構成する6台の装置は、天河1号の120台の装置の計算能力に相当する」と紹介した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月17日
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