「北京大卒の秀才」が豚肉売って年商18億 「学問」は有用?それとも無用? (2)

人民網日本語版 2019年11月20日13:43

ネットユーザーは、「学問は最良の投資」と主張し始め、「陸歩軒さんの経歴から、『学問有用論』を見てとることができる」とする意見も出始めた。つまり、学歴がなく豚肉を売っている人は一生肉屋で終わるが、学歴があり学問に励んだ人は、豚肉を売ることで一財産を築くことができるという訳だ。

自分が立ち上げたブランドの豚肉販売店での陸歩軒さん(写真右、資料提供・取材回答者)。

「ネットでは、私のことを億万長者としているが、そんなことはない。メディアが報じているのは昨年の年商が18億元だったということだけで、それがいつの間にか私の資産が10億元以上という話になってしまった」と陸さんはこの億万長者報道について断じた。

陸さんは大学卒業後、何年もの間、同窓会には参加せず、同級生と連絡を取り合うこともなかったという。なぜなら彼は「豚肉を売る仕事」は誇れるような職業とは思えず、また引け目に感じていたからだ。2013年に北京大から招かれて講演した際には、「私は母校の顔に泥を塗った。私は反面教師としての教材だ」と述べた。

「あの当時は、ひたすら母校に顔向けができないと感じていた。だが大学教育を受けたことは、一生影響を及ぼす。豚肉を売っていた当時、私は重さをごまかして売ることなど決してしなかったし、品質の悪い肉は決して仕入れなかった。こうして次第に評判が高まり始め、最高で1店舗1日あたり豚十数頭分を売ったこともあった。これは教育が私に誠実さや信用を重んじた経営と人となりの大切さをより理解させたと言えるだろう。学問をすることで運命を必ずしも変えられるとは言わないが、その考え方を変えることはできる。考え方が変われば、その視野は広がり、ハイレベルな思考は他人とは異なるビジョンを抱かせ、それにより競争できる資本を手に入れることにもなる。そしてそれがもしかしたら運命を変える一つの道になるかもしれない」とした。

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