中国政府が香港の青年5人を国連機関職員に初めて推薦

人民網日本語版 2019年12月24日15:53

中国外交部(外務省)香港駐在特派員公署(駐港公署)は23日、「国による香港特区在住青年の第一期国連機関職員就任への推薦に関する発表式」を開き、国連傘下の国際機関で働くJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)として推薦された香港の青年5人の前途をを祝した。中国新聞社が伝えた。

香港特区の林鄭月娥行政長官や駐港公署の謝鋒特派員、マーガレット・チャン世界保健機構(WHO)前事務局長、香港特区政府律政司初代司長の梁愛詩氏、並びに特区政府の若手公務員や関連協会、商工会議所、青年団体の代表ら200人以上が、この歴史的瞬間に立ち会った。

挨拶に立った謝特派員は、「香港の青年5人が国連機関で働くことは、各人のキャリアにとっては1つのステップであるにすぎないかもしれないが、香港の青年が国の外交とグローバル・ガバナンスに参加するというプロセスにおいては、極めて大きな1歩といえよう。このプロジェクトは、中央政府と香港特区政府との共同の努力によって実現し、中国政府が香港の青年のために行った素晴らしい現実的なプロジェクトで、香港の青年に対する中央政府の重視と大きな愛が反映されたものだ。また、このプロジェクトは、『一国二制度』システムが多大な利益を得たことの活き活きとした証でもある。『一国』のもとで、香港の人々は、尊厳と栄光を大陸部住民と共有している。国家がますます発展し、ますます強大化するにつれて、中国人が国際機関で働くチャンスはますます増えており、香港の青年はまさに、その恩恵と利益を受けた人たちだ。また、『二制度』のメリットによって、国際化と専門化という優位性を活かし、幅広い発展空間を切り拓くチャンスが、香港の青年にもたらされた。人徳と才能、責任感さえあれば、香港の青年は国が構築したより大規模かつハイレベルな舞台で、人生の夢を叶えるための大きなチャンスを掴むことができる」とした。

さらに、「この半年あまり、逃亡犯条例改正をめぐる大規模な抗議活動が繰り広げられ、香港は祖国復帰以来、最大の難局を迎えた。一部の若者は、街頭で自分自身を見失い、違法な暴力をふるい、大きな憤りと心痛を人々にもたらした。だが、『黒衣の暴徒』はほんの一握りにすぎず、彼らは決して香港青年の代表ではない。香港青年の圧倒的多数は、『国を愛し、香港を愛する』という先人の素晴らしい伝統を引き継ぎ、夢を叶えるために懸命に働く『ライオンロック(獅子山。香港人の精神を象徴する山)』精神を発揮している。これはまさに、香港が混乱から脱して再び装いを整え、再出発するための希望そのものだ」と指摘した。

5人の香港青年は、2020年1月から次々と、国連NY本部とジュネーブ事務所、ウィーン事務所、世界気象機関(WMO)に赴き、それぞれの任務に就く予定という。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年12月24日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング