「春運」高速鉄道宅配員専用列車が運行

「カスタムメイドサービス」によるきめ細やかな配慮

人民網日本語版 2019年12月27日15:48

中国鉄路上海局集団有限公司とアリババグループの物流プラットフォーム菜鳥裹裹はこのほど、2020年1月16日に宅配員のために、「春運(春節<旧正月、2020年は1月25日>前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」高速鉄道宅配員帰省専用列車を運行すると発表した。具体的には、上海から安徽方向へ向かう路線で運行されるという。新華網が伝えた。

オンライン通販が数年前から急速に発展するに伴い、宅配員は今や、都市生活において必要不可欠な存在となった。彼らが大通りや路地を頻繁に行き来して、こつこつと宅配物を各家庭に届けてくれるおかげで、私たちは家を一歩も出ることなくネットワーク時代のメリットを存分に享受することができるようになっている。春節を間近に控え、異郷で頑張っている人々も、故郷に帰省するシーズンがやって来た。地元から異郷に出てきて働く多くの宅配員も、帰省大軍における重要な構成要素の一つとなっている。宅配員の帰省に特化した高速鉄道専用列車を運行することで、彼らはスムーズに帰省して年越しを祝うことができる。こうした「カスタムメイドサービス」は人々をほっこりさせる配慮と言えよう。

特定の旅客を対象に専用車を運行することは、鉄道としては特に珍しいことではない。たとえば、さまざまな代表的な観光地を巡る観光専用列車が運行されることで、旅客は心ゆくまで沿線の素晴らしい風景を味わうことができる。また、秋と冬の年2回、主要綿花産地である新疆と綿花摘み作業を行う河南省の農民のための往復専用車が運行されることで、新疆に赴く大勢の綿摘み農民の移動問題を解決している。

当然ながら、1本の高速鉄道列車で、あらゆる宅配員の乗車券購入ニーズを満たすことはできない。また、鉄道だけで、あらゆる出稼ぎ労働者の帰省という夢を叶えることも不可能だ。だが、カスタムメイド高速鉄道専用列車が運行されることで、人々は、国から関心を寄せられ、かつ社会からも支持されていることを実感し、「春運」をより心温まるものにしている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年12月27日

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