湖北省襄陽市で9日、100歳を超えた高齢者のための新年会が旧暦新年を前に開催され、招待された同市に住む100歳以上のお年寄りに「健康お祝いギフト」が贈られた。同市では、13年続けて、100歳以上の高齢者のために新年会が開催されているという。中国新聞網が伝えた。
「百歳寿星」記念額の贈呈(撮影・胡伝林)。
今年101歳になる尹興亮さんは、軍服姿で車椅子に座り、何枚もの表彰メダルを首から下げて新年会に出席した。尹さんの息子は、「父は、抗日戦争や解放戦争に参加し、生死にかかわるような大きな戦いを経験してきた。耳が遠くなり、脚もおぼつかなくなったこと以外は、今も父の健康状態はすこぶる良好だ」と話した。
100歳以上の高齢者に贈られた「健康お祝いギフト」の目録(撮影・周鉄兵)。
父親の長寿の秘訣について、尹さんの息子は、「父はずっと働くことを何よりも愛してきた。決して休むことなく、95歳になるまでは野良仕事に精を出し、毎日、家の放牧の手伝いを自ら買って出ていた。また、心の状態もすこぶる良好で、誰もが慌てふためくような大事件が起こっても、父はさほど気にかけない」と説明した。
新年会で披露されたパフォーマンス(撮影・胡伝林)。
宴席では、襄陽市精神文明弁公室や襄陽市長寿研究会の担当者が、出席した高齢者1人1人に「百歳寿星」の記念額を贈呈、協賛企業からは出席者全員に「健康お祝いギフト」が贈られた。健康上の理由で新年会に出席できなかった高齢者に対しては、職員が自宅を訪れて見舞う予定になっている。
襄陽市には現在、100歳以上の高齢者が246人暮らしており、そのうち最高齢は109歳だという。市政府は、100歳以上の高齢者に健康手当として毎月200元(1元は約15.8円)、90歳から99歳の高齢者に毎月100元、80歳から89歳の高齢者に高齢手当として毎月50元をそれぞれ支給している。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年1月10日