中国では、介護福祉士がどのくらい不足しているのだろうか?2億4900万人の高齢者と4千万人の要介護・要支援高齢者がいる一方で、介護福祉士はわずか30万人しかいないのが現状だ。現在のところ、中国の介護福祉士をめぐり、人数の不足、ばらつきが激しい人材の質の差、専門能力の低さ、離職率の高さといった発展の足かせとなるさまざまな難題が立ちふさがっている。中国青年報が伝えた。
このような状況に対応するため、人力資源・社会保障部(人社部)と民政部はこのほど、「介護福祉士国家職業技能基準(2019年度版)」(以下、「2019年度版基準」と略)を共同で発表した。2011年度版基準と比べると、介護福祉士になるための条件緩和、介護福祉士のキャリア発展の可能性拡大、スキル資格アップのための時間短縮などの面で、大々的な改定が行われた。また、高齢者福祉サービスの人材育成トレーニング向上活動を展開し、2022年末までに200万人の介護福祉士養成を目指す。
より多くの人々を介護福祉の仕事に惹きつけ、人材不足問題を緩和する目的で、2019年度版基準では、介護福祉士になるための学歴条件として、従来の「中学校卒業以上」から、「学歴不問」に改められた。また、「五級/初級福祉士」の認定申請条件について、「介護福祉職に連続2年以上見習いとして従事していること」から、「介護福祉職または関連職に累計1年以上従事していること」に改められた。小学校の卒業証書を所持していない受験生については、理論知識を考査する筆記試験を、口述試験という形で受けることが可能となり、介護福祉職従事者が把握しておくべき基本的条件や関連知識を有しているかどうかについて審査が行われる。
また、在宅介護やコミュニティ高齢者サービスの需要に対応するため、2019年度版基準では、各職業ランクに、介護福祉士が在宅介護やコミュニティ高齢者サービスにおいて備えるべきスキルが追加された。具体的には、「基礎知識」の中に「消防安全」に関する内容が追加され、「認知症患者介護」というサブランクが、各職業ランクの業務内容とスキル条件に組み入れられた。さらに、各地方が「介護コンサルティング」サービスなどを積極的に模索している現状を踏まえ、「能力評価」と「品質管理」の2項目が、職業スキルに追加された。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月17日
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