代理で食事・雪だるま・お見合い 百花繚乱の「代理経済」 (2)

人民網日本語版 2020年01月10日11:14

このほどツアープランナーのサポートを受けてトルコに自由旅行に出かけた于爽さん(仮名)は、「今回の旅行は特に価値があったと思う。ツアープランナーが自分に代わって行程を組んでくれただけでなく、ホテルの予約、電車や飛行機の切符の手配もしてくれた。コストパフォーマンスが上がった上に、より安心で安全な行程の旅行をすることができた」と話した。

代理経済はものぐさ経済から派生したものだとする見方も一部にはあるが、業界関係者は、「現代社会は生活リズムが加速し、代理経済の登場が効率アップに重要な役割を果たしている。サービス提供者にしてみれば、余暇をお金に換えることで、暮らしをより充実した効率のよいものにすることが可能だ」との見方を示す。

普通の人はなかなか思いつかないような創造性により、代理経済はニーズと価値を生み出し続けている。代理飲食サービスなどは外部からみるとかなり奇妙に思われるが、サービス提供者は顧客の好奇心と食欲を満たしており、精神的ニーズを満たすサービスの一種の派生形といえる。こうした代理経済モデルは主にソーシャルメディアなどのネットワーク空間に存在し、一見、非常に奇妙に思える顧客個々人に向けたサービスは、往々にしてネットユーザー自らが開発したものだ。

天津財経大学商学院インターネット情報・ユーザー行動研究センターの陳旭輝センター長は、「代理経済は社会の分業がより細分化されたことの表れだ。プラットフォーム経済の急速発展にともない、情報がこれまでより早く集まり、広く拡散していくルートができたため、情報発信と情報取得がより便利でスムーズになった。これに人々の余暇時間と技術や能力が合わさって、労働力が生産要素としてより流動しやすくなり、その価値が現金化されやすくなった。客観的にみて、これは技術の進歩と社会の分業が生み出したものだといえる」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年1月10日

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