ねずみ年の春節(旧正月、今年は1月25日)が近づいて、EC業界も繁忙期に入り、正月用品を次々に打ち出している。今年のEC正月用品市場はネズミモチーフの商品が爆発的な売れ行きを示し、売り切れになった商品もあるという。中国新聞網が伝えた。
複数のECプラットフォームが提供した正月用品売り上げデータによると、正月用品の選択には年代ごとに違いがある。80後(1980年代生まれ)はお酒を好み、90後(1990年代生まれ)は健康食品を購入し、00後(2000年代生まれ)はデジタル製品が好きだという。
天猫(Tmall)のまとめたデータでは、90後が購入する正月用品はほぼすべて赤い色をしている。この年代の新年のメイクアップでは、レッドブラウンとトマトレッドが口紅の人気色だ。
ブルートゥースヘッドフォンとスマートスピーカーは00後の正月用品の新たな選択肢で、モバイルインターネット原住民の彼らは、携帯電話や人工知能(AI)を通じて世界と対話するのに慣れている。
化粧品は新調の衣類に替わり、00後の非常に重要な正月用品の1つになった。この年代の新年のメイクは「甘辛ミックス」が基調で、口紅ではパワフルな濃い赤紫色(macでは「デュボネ」)やピーチ色(macでは「ステイキュリアス」)が最も人気のカラーとなっている。
シルバー経済が発展する中、若い人を中心に春節には年長者を敬う習慣があることから、各年代ともに盛んに買い物をする。天猫国際(Tmallグローバル)のデータでは、年長者にマッサージ機や美容器具を贈る若者が増えており、高級美容器具で1日に3千台を売り上げたものもあるという。
若い人の共感を呼ぶ一連の正月用品の人気にも注目すべきだ。たとえば春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙。対聯とも)では、プログラマーを取り上げた「グーグル・百度(バイドゥ)でプログラマーモンキー(忙しすぎて身なりに構わないプログラマー)になるのは簡単、コピー・ペーストばかりではエンジニアとは言えない」という春聯、猫好きに人気の「金運招福年々好調、猫太り家富みすべて順調」という春聯、お一人様に寄せた「毎年の試験に合格し、朝から晩まで素敵なお兄さんがいる」という春聯が最もよく売れているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年1月19日