見通しは良好 溝はやはりある
フランス通信社(AFP)によると、茂木大臣は、「英国と日本との自由貿易パートナーシップの正式な交渉を準備中で、今年の春までに話し合いが行われることを期待している」と述べた。英日双方とも見通しは良好だが、実際の進展状況が予想通りになるかといえばそれは難しいようだ。
フランスの中国語新聞「ヌーベルヨーロッパ」によると、茂木大臣は8日の共同記者会見で、「ラーブ外相に対し日本の食品やその他の製品に対する輸入制限の解除について言及した」と述べた。複数のメディアの分析によると、これは双方の今後の交渉の重点の1つになる可能性がある。ただ英国は、「食品、健康、安全標準に関わることすべてについて、私たちは非常に詳細かつ念入りにみていく」とコメントして牽制した。
董氏は、「英日交渉の突破口はなんといっても製造業だ。日本はドイツ以外で自動車産業に最も比重を置くエコノミーであり、英国はちょうど多くの欧州自動車メーカーを受け入れている。よって自動車産業の利益維持という角度からみて、英日のこれからの交渉の重点が自動車産業から離れることはない」と分析した。
欧州委員会のウェブサイトによると、英国がEUから離脱した2日目はEU・日EPA発効1周年だった。同委のフィル・ホーガン委員(通商担当)は、「この貿易協定は欧日双方に多くの利益を与えた」と述べ、董氏は、「これを土台として、日本が既存の協定と異なる新ルールの遵守を求めるかどうかは今はまだ未知数だ」と述べた。
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