2月17日、記者会見をするWHOのテドロス事務局長ら(記者会見の動画のスクリーンショット)。
世界保健機関(WHO)は現地時間17日、スイス・ジュネーブで記者会見を開き、新型コロナウイルス感染による肺炎の最新状況について説明した。WHOのテドロス事務局長は、「新型コロナウイルス感染による肺炎は世界的な流行病ではなく、世界のリスクレベルを引き上げることもしない」と語った。
WHOのこの判断は、現在の中国と世界における新型コロナウイルス感染の拡大状況に基づく、科学的な判断であり、今後の世界的な防疫業務に指針を与えるものとなるだろう。
WHOのこの判断は、中国がウイルスとの闘いのために大きな努力を払っていることを高く評価していることの表れであることに疑いの余地はない。テドロス事務局長は記者会見で、「中国の新たな新型コロナウイルス感染者が減少傾向にあるというのが、WHOが新型コロナウイルス感染による肺炎の現状の評価を維持した重要な根拠となった」と説明した。中国国家衛生健康委員会の統計によると、今月17日に、湖北省以外の地域で確認された新たな感染者数は79人と、二桁台に戻っただけでなく、14日連続の減少となった。「14日連続減少」となったことは、中国が講じている思い切った対策が功を奏していることを示している。
WHOのこの判断は、一部の国の反応が「過度」であったことを示す有力な材料でもある。テドロス事務局長は、「現在、中国以外の国から、WHOに感染者の報告があったのは25ヶ国で、その数は694人、死者は3人」と強調した。WHO健康危機管理プログラムのマイケル・ライアン氏は「中国以外の地域で、はっきりとした市中感染は見られない」との見方を示した。つまり、現時点では、感染者は依然として中国に集中しており、中国の多大な努力が世界への感染拡大を防いでいることを示している。感染拡大に対応して、科学的かつ理性的な防止・抑制対策を講じるのは当然必要なことだ。しかし、一部の国の感染状況、特に「中国」に照準を絞った過度な反応は不必要であることは明らかだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月19日