2月14日、江蘇省の蘇州ハイテク区にある晶端顕示精密電子(蘇州)有限公司の従業員が急ピッチで生産を進めていた。同社は日本資本で、主に車載液晶モニターを製造する。(撮影・華雪根。人民図片より)
裕羅公司を含め、山東省には韓国資本のワイヤーハーネスメーカーが32社あり、グローバル自動車供給チェーンで重要な位置を占める。これらの企業の業務再開に協力するため、同省は緊急通知を通達して、業務再開に関する事務を専門に扱う責任者と連絡係を指定し、外資系企業に感染対策情報と企業の発展を支援する政策措置を速やかに伝え、外資系企業が各方面としっかりコミュニケーションできるよう協力している。2月15日までに、韓国資本の自動車部品メーカーすべてが業務を再開した。
これまでに上海市、山東省、湖南省など各地の重点外資系企業が基本的に業務を再開した。上海市が重点外資系企業840社を対象に行ったモニタリングによれば、2月25日の時点で、再開率は99%を超えたという。
感染対策期間中、企業誘致と外資導入の流れを途切れさせず、プロジェクト導入の歩みを止めないためにはどうしたらよいだろうか。
インターネット商談、Web会議、オンライン契約調印などの方法を通じて、企業を誘致するためのさまざまな資源を統合し、中国は引き続き投資促進と企業誘致の取り組みを推進している。最近では、山東省重点外資投資プロジェクトの調印式がライブ中継で行われ、16市が同時に調印式を行い、プロジェクト66件が集中的に調印され、投資総額は143億9千万ドルに上る見込みだ。
新規プロジェクトだけでなく、新たに設立された企業もある。このほど世界的に有名な投資管理会社のオークツリー・キャピタル・マネジメントが全額出資した子会社が北京で工商登録を終えた。オークツリーの関係責任者は、「北京を選んで子会社を設立したのは、北京の金融ビジネス環境が外資系機関に対して非常に強い誘致力をもっているからだ。同時に中国経済と資本市場に対して長期的楽観しているという見方にも基づいている」と述べた。
今なお数多くの多国籍企業が中国への投資を選択する。商務部(省)がまとめたデータでは、今年1月に中国で新たに設立された外資系企業は3485社、実行ベース外資導入額は875億7千万元(1元は約15.5円)で前年同期比4%増加し、昨年以来の安定した増加傾向が基本的に続いた。
同部の任鴻斌部長補佐はこのほど、「今後は、外資の参入分野を引き続いて拡大し、電気通信、医療、教育、文化、金融などの分野での外資導入レベルを引き上げ、全国と自由貿易試験区における外資参入ネガティブリストの項目をさらに削減する。外資系企業の合法的権利の保護を強化し、外資による投資へのサービス体系を構築・改善する。外資の投資環境を引き続き最適化して、『外商投資法』とその実施条例を着実に実施する」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月4日