トランプ氏は16日の記者会見で、「最悪の想定は新型肺炎が7月か8月まで、あるいはそれより後まで続くということだ」と述べ、「米国経済は景気後退に向かっているか」との質問に対しては、「そうかもしれない」と答えた。トランプ氏が感染拡大のもたらす悪い結果の可能性に言及したのはこれが初めてだ。
米国は実際、景気後退まであとどれくらいのところにいるのだろうか。
米国の専門家の見方は割れている。
最も楽観的な見方に従えば、米国経済は今年終わり頃に底を打って反転上昇するという。
ブルッキングス研究所のシニアフェローであるバリー・ボズワース氏は、「米国経済は第2四半期に大幅に縮小した後、第3四半期にV字回復を遂げる」とする。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミストであるサム・ブラード氏は、「米国経済には第2四半期と第3四半期に大幅だが短期的・一時的な縮小が出現するものの、年末までにゆっくり回復していく」とする。