相対的に悲観的な見方として、米国経済は景気後退し、それによって引き起こされるグローバル経済の景気後退はすでに不可避だとするものがある。
アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)のレジデントフェローのデスモンド・ラックマン氏は、「感染症が世界的な株式市場と金融市場のバブル崩壊を招く恐れがあり、さらには米国経済とグローバル経済の景気後退をもたらす可能性がある」と指摘した。
ホワイトハウス国家経済会議の元議長のギャリー・コーン氏や米連邦準備制度理事会(FRB)の元副議長のアラン・ブラインダー氏をはじめとする著名な専門家は、「米国経済はすでに景気後退が始まった可能性がある」との見方を示した。
トランプ政権で米大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長を務めたケビン・ハセット氏はより大胆な予測を打ち出し、「感染症がグローバル経済の景気後退を引き起こし、4月には米国で100万人が失業する可能性がある」と述べた。(編集KS)