中国の自由貿易試験区、感染拡大でも外資導入や開放の歩みは止まらず

人民網日本語版 2020年03月26日15:31

2020年2月27日、中国(河北)自由貿易試験区正定エリアにある石家荘盛華企業集団有限公司では、作業員が産業用ロボットを操作して、米国やドイツに輸出する先端スマート設備の部品を急ピッチで生産していた。(撮影・武志偉。写真提供は人民図片)

新型コロナウイルスによる肺炎が発生して以来、中国国内に18ヶ所ある自由貿易試験区は感染症対策をしっかり行うと同時に、対外開放の新たな「高み」の建設を持続的に推進し、中国経済さらにはグローバル経済にも絶えず新たな活力を注入し続けている。

企業活動と生産活動を推進するために、規模の大きな試験区では相次いで問題に応じた措置を取ってきた。

(1)感染症の「防護の難しさ」が解決された。中国(黒竜江)自由貿易試験区黒河エリアは海外倉庫の集荷機能を活用し、防疫設備を輸入し、メーカーの作業員に2千セット以上の防護物資と消毒・殺菌設備を無償で提供した。

(2)感染状況の中での「許認可の難しさ」が解決された。中国(陝西)自由貿易試験区中心エリアの生鮮食品配送運営センタープロジェクトはわずか1時間で電子許可証を入手した。中国(天津)自由貿易試験区東疆エリアは「非対面」での審査認可が業務全体の98%を占めた。

(3)「雇用をめぐる難しさ」が解決された。中国(雲南)自由貿易試験区紅河エリアは働くことを希望する人を企業の工場のあるエリアまで全プロセスにわたり集中的に送迎し、現地での見学や待遇をめぐる話し合いを行い、「実家近くの仕事圏」を構築した。中国(上海)自由貿易試験区臨港新エリアは関係各方面と連携して業界の枠を超えた「シェア社員」サービスプラットフォームを構築し、企業10数社がこれに参加し、人手不足という難問を緩和した。

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