中国の保護者7割が「仕事と子供の世話の両立が大変」

人民網日本語版 2020年04月03日14:28

新型コロナウイルス感染拡大防止対策が実施されているため、中国ではほとんどの学生が依然として自宅での勉強を続けている。そのため、保護者たちは、親としての役割を果たすだけでなく、「臨時教師」としての責任も果たさなければならなくなっている。中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網(wenjuan.com)と共同で、小中高校生の保護者2757人を対象に実施した調査によると、仕事と子供の勉強の世話を両立させることについて、7割以上が「大変だ」と答え、小学生の子供を持つ親は特にその大変さを感じていることが分かった。中国青年報が報じた。

保護者の72.7%が「仕事と子供の勉強の世話を両立させるのは大変」と回答

フリーランサーの梁秋さん(仮名)は小学生の息子2人の母親で、「最近は1日に5時間は息子の勉強に付き添わなければならない。まだ小さいので、オンライン授業の時は横にいなければならない。なかには動画を撮影しておいて、授業が終わってから復習をしないといけない授業もある。ある時、下の息子に初めて勉強する内容を2時間以上かけて教えたのに、それでも理解させることができず、がっくりした。最近は、毎日とても忙しい生活を送っている。仕事は時間の合間を見つけてこなし、子供が寝てからも仕事をするということも多い」と話す。

「子供の勉強に付き添う時間は1日当たり何時間か?」との質問に、調査では、「1時間以内」が5.0%、「1-2時間」が30.6%、「2-3時間」が43.1%、「3-5時間」が15.1%、「5時間以上」が6.2%だった。

河北省唐山市に住む・周媛さん(仮名)は中学生の娘を持つ母親だ。最近は仕事が忙しいうえに、子供の勉強にも付き添わなければならず、とても疲れているという周さんは、「夫は仕事が私より忙しいので、娘の勉強は、基本的に私がサポートする。娘にきちんと教えるために、たくさんの資料を調べておかなければならないことも多い」と話す。

仕事と子供の勉強の世話を両立させることについて、保護者の72.7%が「大変だ」と答え、うち16.8%が「とても大変」と答えた。比較分析してみると、小学生を持つ保護者が「大変だ」と感じている割合が73.4%と一番多く、続いて中学生の保護者が70.7%だった。

西南大学教育学部の石隆偉準教授は、「親は温和で、ポジティブな姿勢で、かつ忍耐強く今の状況に対応しなければならない。そうすることで、子供たちも、特殊な今の期間、健全な向上心を保つことができる。親が子供の前でいつも文句ばかり言っていると、子供のモチベーションも下がり、勉強したくないと思うようになってしまう可能性もある」と指摘する。

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