今月16日、貴州省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の卒業を控える高校3年生と中学3年生のクラスの授業が再開となった。また、23日には、雲南省の高校3年生と中学3年生のクラスの授業も再開を予定している。9日、青海省の一部の高校、中等職業学校ではすでに授業を再開していた。新華社が報じた。
中国教育部(省)は、授業再開の原則について、「新型コロナウイルス感染がほぼ封じ込められるまで、再開しない。基本的な感染拡大防止対策の条件を満たしていない学校は再開しない。教師と学生、学校内の公衆衛生の安全が確実に確保できるまで再開しない」としている。今回授業が再開されることになった貴州省と新疆ウイグル自治区、雲南省の感染はほぼ封じ込められている。
16日、新疆ウイグル自治区の高校、中学、中等職業学校の卒業を控える学年が授業を再開し、学生51万人が学校に戻った。
同日午前8時半ごろ、烏魯木斉(ウルムチ)市第一中学校では、生徒らが1メートルの間隔を空けて並び、サーモガンによる検温を受け、二手に分かれて秩序正しく校内に入っていった。高校3年16組の教室では、約50人の生徒がAグループとBグループに分かれ、1人が1つの机に座り、全員がマスクを着用していた。
3月16日、朝の会をするウルムチ市第一中学校の高校3年(16組A班)の生徒と教師(撮影・王菲)。
新疆ウイグル自治区の全ての小中高校、中等職業学校は3月23日には授業再開を予定している。
貴州省の高校3年生と中学3年生のクラスも16日に授業を再開した。貴州省教育庁の責任者によると、毎日朝と正午、夕方に教師と生徒の体温を測るほか、学校に入る全ての人を対象に体温測定を実施する。授業再開後、特別な事情がない限り、許可を得ていない生徒は無断で学校から出ることはできない。
3月15日、生徒に冬休み期間中どこに行ったか、体調はどうかなどを質問する貴州省貴陽市興農中学の教師。写真は授業再開をうけ、登校する貴州省貴陽市の中学・高校3年生(撮影・鄧剛)。
授業再開1番乗りとなった青海省は2月6日から現在に至るまで、1ヶ月以上、新規の新型コロナウイルス感染者、感染の疑いがある人が出ていない。そのため、同省は今月6日に重大突発公衆衛生事件の対応を「3級」から「4級」に引き下げた。その他、貴州省、新疆ウイグル自治区、雲南省なども「2級」から「3級」に引き下げている。
3月9日、青海省海東市第二中学の教室で勉強する高校3年生の生徒(撮影・張龍)。
他のほとんどの地域も4期に分けて授業を再開することを計画している。まず再開するのは高校3年生と中学3年生のクラスで、その後、高校と中学の1・2年生、小学校、幼稚園と続く。現在も隔離されたエリアで経過観察を受けている学生に対する具体的な対応策は現在調整中だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月18日