感染症の後、中国は「低欲望社会」に突入するか? (3)

人民網日本語版 2020年05月19日09:25

借入金のデータをみると、中国の人々は依然として強い消費意欲をもっており、4月の住宅ローンは6669億元増加した。そのうち個人向け短期ローンは2280億元増となり、前年同期の1093億元から1187億元増加して、2倍になった。

目下の消費回復の不振を前にして、どのように消費の回復を促進すればいいだろうか。

趙氏は、「最も重要なのは、『6つの保障』(雇用、基本的生活、マーケットエンティティ、食糧・エネルギーの安全保障、産業チェーン・サプライチェーンの安定、基層の運営の保障)によって『6つの安定』(雇用、金融、対外貿易、外資、投資、予想の安定)を実現することだ。積極的な財政政策と適度に緩和された金融政策によって雇用を安定させ、個人所得の安定した増加を実現することが、消費の回復を促進する根本的なソリューションであり、重要な前提だ。現在、多くの国が金融緩和政策を実施して経済を刺激しているが、実際にはそれによって物価が上昇し、輸入を通じて中国市場にも影響を及ぼすようになるとみられる。現在、成長の安定を図っている状況においては、物価の安定が消費の回復を促進する重要な政策の注力ポイントだ。また企業がより多くの新製品・新サービスを提供するよう奨励し、よりよい体験のできる新業態を創造し、消費意欲をかき立てる必要もある」と述べた。

王氏は、「これまで各地で総額100億元に上る消費券が発行されたが、毎年数十兆に上る消費額と比べれば焼け石に水だ。中央政府が現金による補助金支給や消費券発行規模の拡大に力を注ぐよう提起する」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年5月19日

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