中国で活躍する俳優・渋谷天馬「世界の人と一緒に仕事をする夢を中国で実現」

人民網日本語版 2020年07月10日16:57

「中国人と日本人が友達になることはできるのか?」という問いかけに対し、「もちろん。始めは友達ではなくても、一緒にいる時に、相手が自分に親切にしてくれると、その人のことが好きになる。そして、その人の国も好きになる」と答えたのは日本人俳優・渋谷天馬。このほど人民網の独占インタビューに応じ、夢を追いかけ、その夢を中国で叶えるまでのプロセスを語ってくれた(文中敬称略)。

子供の頃からの夢を追いかけて米国に留学

1969年に埼玉県で生まれた渋谷は、中国で活躍する日本人俳優の一人だ。

渋谷天馬(画像は本人提供)

「子供の頃は、世界の舞台で活躍するジャーナリストになるのが夢だった。だから、高校を卒業した後、米国に留学した。でも、米国に行って2年ぐらい経った時、母親が病気になったので日本に帰った。その時は、母親の世話をしながら、米国で留学を続ける準備をしたいと思っていた」。

ところが、帰国後バイトをしている際に、腰を痛めてしまい、全ての計画が暗礁に乗り上げてしまったという。「そうしているうちに6年が過ぎ、『留学してジャーナリストになり、世界の舞台で活躍するほかに、今は何をしたいと思っているのか?』、『今できることには何があるのだろうか?』など、自分に問いかけた。そして、その答えが『俳優』だった」。

米国をあきらめて中国へ

こうして、渋谷は演出から手始めに演技を学び、演劇の世界に足を踏み入れた。

「そうこうしているうちに10年が過ぎたけど、海外に行く機会はずっとなかった。それで、海外に行ってみたいと思うようになった。有名になれるかは重要ではなく、チャンスを探したかった。海外で活躍したいというのが、僕が本来したかったことだったから」。

しかし、どこにいけばいいのだろう?

「米国のハリウッドに行けばいいのだろうか?でも、米国人からすれば、アジアの役者であれば、中国人でも、日本人でも、韓国人でも演じさせることを知っていた。アジア人の役なら、米国人にとっては、アジア人の顔であればどの国の人が演じても一緒なのだ」。

米国以外なら、どこへ行けばいいのだろう?

中国電影(映画)博物館で、カンフー映画「少林寺」は、日本で大ヒットしたと紹介する渋谷天馬。

「当時、日本では、香港地区のカンフー映画がとても人気だったので、僕は、香港地区のことはわりと知っていた。そして、香港地区は既に中国に復帰していたので、これからは香港の人々も普通話(標準中国語)を話し始める。だから、まず普通話をマスターすれば、香港地区や台湾地区なども含めた中国全域、ひいては東南アジアでも中国語を使えると思った。英語も中国語も話せるなら、世界の3分の1以上の人とコミュニケーションを取れるようになる。それに、当時は中国も発展をし始めた時期だったため、世界中も中国に注目していた。それらのことを考えると、とてもワクワクした。これこそがグローバル化じゃないかと。それで、中国大陸部に来ることにした」。

世界の人々と一緒に仕事ができる中国で活躍中

「2006年に中国に来てから、始めの3年間で受けた仕事はたった2、3件だった。しかもどれも、1週間ほどで撮影が終わってしまうような役柄だった。そして2008年に『イップ・マン 序章(原題: 葉問)』に出演する機会を得た」。

「イップ・マン 序章」で佐藤隊長役を演じる渋谷天馬。(画像は本人が提供)

「中国は目まぐるしく変化している。以前なら、外国の製作グループが中国でロケをする時にしか、他の国の人と一緒に仕事をする機会がなかった。でも、今は全く異なっている。中国は大きく、その市場も大きい。中国の映画のグローバル化もますます進んでいる。今は、映画などの撮影をする時に、米国や欧州の有名な俳優がたくさん起用され、製作グループの中にも外国人スタッフがたくさんいる。このように外国人と一緒に仕事をする機会は、日本よりかなり多い。それが、僕がすっと中国で俳優を続けている主な理由だ」。

「たくさんの中国の一般の人々を、僕は『友人』と呼んでいる。その友人たちに実際に会ったことはないけれど、みんなインターネットを通して、メッセージを送ってくれ、僕を励ましてくれている。それに僕はとても感動していて、大きな勇気をもらっている。それも、僕が中国でがんばり続けている理由だ」。

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