中国3大河川の源流地で植物多様性と重点保護植物を調査

人民網日本語版 2020年07月17日13:59

三江源国家公園に分布する植物は832種で、森林、低木林、草原など8つの植生帯が33群系を形成している……青海省科学技術庁が16日に明らかにしたところによると、同庁は専門家を集め、青海大学が担当する青海省応用基礎研究計画プロジェクト「三江源国家公園の植物多様性及び重点保護植物の調査」の検収を行った。専門家チームの評価・審査によると、プロジェクトは三江源国家公園の植物多様性、植生帯の多様性、重点保護植物及び極めて小規模な個体群の分布状況を大まかに把握した。研究成果は三江源国家公園の生物多様性の保護及び園内管理に対して重要な指導的意義を持つ。科技日報が伝えた。

三江源は青蔵高原(チベット高原)の奥地にある、長江・黄河・瀾滄江という3大河川の源流地だ。世界的に見ても高標高の生物多様性が最も集中した地域の一つだ。三江源地区には豊富な動植物資源がある。青蔵高原の生態文明の建設は、高原の持続可能な発展、中国及び世界の生態環境の保護の促進に対して極めて重要な影響を持つ。

プロジェクトは三江源国家公園の植物多様性及び重点保護植物のベースライン調査により、三江源国家公園に分布する832種の植物の統計をとった。うち5種は三江源国家公園の固有種で、3種は国家級重点保護植物で、21種は省級重点保護植物。24種の重点保護植物の脅威の状況について評価を行った。園内に分布する植物の個体群を分析し、71種を極めて小規模な個体群とした。青海省及び国家級重点保護植物リストを補充した。研究の上、三江源国家公園に森林、低木林、草原、湿地、砂漠、高山クッション植物、高山流石灘希薄植物、沼地・水生植物という8つの植生帯、33群系が存在すると判断した。三江源国家公園の植物の区分及び境界の設定にデータのサポートを提供した。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月17日

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