当時大ヒットとなったドラマ「還珠姫 ~プリンセスのつくりかた~(原題:還珠格格)」で、たくさんチョウが舞う中、香妃が美しく踊るシーンが多くの人を魅了した。そして、「私も香妃になって、チョウが舞う中、踊ってみたい」と夢見た女性は少なくなかったのではないだろうか?1億匹以上のチョウが舞う雲南省金平県馬鞍底郷ではそんな夢をかなえることができるかもしれない。今月5日、同地では今年に入って初となるチョウの大量発生が生じているからだ。中国新聞社が報じた。
ワモンチョウ(撮影・楊鎮文)。
「中国紅河チョウの谷」と呼ばれるこの場所では毎年初夏になると、チョウが大量発生し、数千万匹のチョウが山の中や谷、草原、村の中など、どこででも、チョウの群れが舞うのを見ることができる。
雲南省は動植物王国として広く知られており、生息するチョウは700種類以上と、中国で最も多い。馬鞍底の100平方キロ余りの地域だけででも、ワモンチョウやジャノメチョウ、コノハチョウ、ナガサキアゲハなど、400種類以上のチョウが生息している。
毎年5月から6月にかけて、チョウのサナギが成虫になり、その群れが空を舞う美しい景色が広がる。
キシタアゲハは、チョウの谷で最も大きく美しいチョウ。それが空中を舞う姿は非常に優雅で、黄色と黒からなる体は太陽の光に照らされると美しく輝き、見る人を魅了する。
キシタアゲハ(撮影・楊鎮文)。
同地で最も高級感があるのはマルバネルリワモンチョウ。黒い羽にはサファイヤが「4個」輝き、空中をヒラヒラと上下にゆっくり飛ぶのが特徴だ。
マルバネルリワモンチョウ(撮影・楊鎮文)。
「チョウ界のカメレオン」であるコノハチョウは、前翅、後翅を閉じると模様も形も枯葉にそっくりになる。コノハチョウは、「中身の美しい」チョウで、羽を広げると、光沢あるブルー、アオムラサキの部分が見え、とても美しい。
コノハチョウ(撮影・楊鎮文)。
馬鞍底郷で大発生して数が最も多くなるのがワモンチョウで、馬鞍底に昔から生息しているチョウだ。