山東省青島市藍谷に位置する青島海洋科学・技術試行国家実験室が組織した「海燕-X」1万メートル級水中グライダー深淵観測科学調査隊が16日、順調に帰還した。今回の科学調査は1万メートル級水中グライダー「海燕-X」を2台使用し、5日連続の総合調査を行い、45枚の観測断面を取得した。うち3000メートル級、6000メートル級、7000メートル級の断面は1枚ずつ、1万メートル級は3枚(それぞれ1万245メートル、1万347メートル、1万619メートルに潜水)で、水中グライダーの潜水世界記録を再び更新した。人民日報が伝えた。
連続的な1万メートル級グライド断面は、「海燕-X」の深淵環境における作業の信頼性、及び超高圧浮力精密駆動、軽量セラミック複合耐圧シェルター、マルチセンシング協同制御などのキーテクノロジーの独自開発能力が十分に検証され、中国の1万メートル級水中グライダーのキーテクノロジーにおける重大な進展を示している。
「海燕-X」は現在、世界において1万メートル級深淵観測を実現できる唯一の水中グライダーだ。その開発成功により、人類は1万メートル級深海観測の点から連続的な断面への歴史的な飛躍を実現した。
「海燕」1万メートル級水中グライダーは2018年4月にマリアナ海溝付近の海域で8213メートルまで潜水し、当時の水中グライダーの活動水深の世界記録を更新していた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月20日