「オトナ女性」たちの経済学 (2)

人民網日本語版 2020年07月24日09:39

ここ数年、数々の映画賞を受賞した「スリー・ビルボード」、アマゾンビデオのドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」、韓国ドラマ「メロが体質」や「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」まで、こうした作品には、世の中に反逆し、自立したさまざまな現代女性像が実に多く描かれている。こうした女性たちはこれまでの女性のイメージを覆し、世界の市場で高く評価された。彼女たちは経済力の高い中年女性であり、妻、母であり、そして時代のアイコンでもある。

時代が進み、女性の自己実現の可能性がますます大きくなっている。彼女たちの多くは厳しく自分を律し、健康管理に気を遣い、見識があり、能力もあり、仕事ではばりばり働き、家庭では献身的に尽くす。しかし選択肢の広がりゆえに自分がそのために費やすものも多くなり、時には自分をとりまく光の中で夢をあきらめることもある。

ドラマから現実に目を転じて、表面的なことから深層へと分け入っていく。それは見ごたえのある女性と時代との闘いと駆け引きであり、自分に向き合い、平等かつ貴重な魂のぶつかりあいでもある。物質的な欲望であれ、精神的な欲望であれ、そして過去に抑圧されたものであれ、今も消えることのなく憧れているものであれ、心の中の欲望を直視するということなのだ。

万能である必要はない、重すぎる負担を背負う必要もない。女性たちがもはや少女でははなくなり、強いとか弱いといったレッテルを貼るような評価を捨て去った時に手にするのは、外部に影響されない自覚、他人に影響されない自分自身、時間の流れ中でも変わらない強靱性だ。

「中年女性の時代」における最大の経済学は、こうした女性たちという窓を通じて、あらゆる年代の男女に自分を見つめ直させ、私たちが今いる物質的に豊かなようでしばしば精神的な迷いに陥るこの時代を直視させるだろう。「オトナ女性」の経済学では、性別や年齢、資産の定義に関しても「20歳だから迷わない」とか、「まだ30歳」などということは関係なくなる。そして画面の前にいる私たちにも次のように問いかけている。

「あなたは一体どんな人生を送りたいのか」(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月23日

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