5Gスマホ発表によるアップルへの影響は?

人民網日本語版 2020年10月14日16:27

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道によると、現地時間の13日、アップル社が新製品発表会を行い、外部が予測していた5Gスマートフォン「iPhone12」(アイフォーン12)の複数モデルを発表した。この影響により、同日のアップル株価は一時0.08%上昇した。「環球時報」が伝えた。

5G対応のiPhone12はアップルにどれほどの「銭途(前途)」をもたらすだろうか。同紙によれば、アップルは今回初めて5Gネットワークに対応する製品を打ち出し、通信速度は多くのスマホユーザーが現在利用している通信速度よりもかなり速くなる見込みだ。米証券会社ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストのダニエル・アイブス氏は、「私はこの5Gスマホがアップルに10年に1度の発展チャンスをもたらすと確信する」とした上で、「この新機種はアップルの今財政年度のiPhone売り上げを押し上げ、2015年度の2億3100万台の記録を塗り替えるだろう」と述べた。

「日本経済新聞」が13日に伝えたところでは、アップルが5Gスマホを発表したのは韓国のサムスン電子をはじめとするライバルたちより約1年半も遅かった。サムスンは19年4月に世界初の5Gスマホ「Galaxy S10」を発売し、ソニー、シャープ、華為(ファーウェイ)なども相次いで5Gスマホを打ち出した。韓国メディア「先駆報」によると、米国の戦略分析会社がまとめた最新の戦略報告は、今年は5Gスマホの世界総販売量が2億3400万台に達し、世界スマホ市場で約15%を占めると予測する。ファーウェイは今年の世界5Gスマホ市場でシェア1位のメーカーになり、市場シェアは27.3%に達する。アップルのシェアは21.4%、サムスンのシェアは17.8%になる。来年にはアップルの5Gスマホ市場シェアは24.2%に上昇する一方で、ファーウェイは22.2%、サムスンは15.1%に低下するという。

だが、「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、消費者はまだ5Gの見通しについて事情を把握している段階にとどまっているという。5Gスマホを販売して1年以上になるサムスンを含め、大半のスマホメーカーはまだ大ヒットしたソフトウェアやアプリケーションを打ち出すことはなく、5Gスマホが価格に見合う価値をもつことを証明できていない。またアップルが5Gスマホを発表すると、価格競争はさらに激しくなると予想される。「日本経済新聞」が伝えたところでは、5Gスマホの価格は6365元(1元は約15.7円)からいうものが中心で、すでに価格競争が始まっている。中国の小米は実際の販売価格が1910元を下回る機種を発売し、シャープも1910-2545元ほどの5Gスマホを発売すると決定した。こうしてアップルもライバルたちの価格戦略を検討せざるを得なくなった。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年10月14日

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