1ムーあたり生産量802.9キロ!袁隆平氏の耐塩性稲の新記録誕生

人民網日本語版 2020年10月15日13:51

袁隆平氏の「海水稲」チームと江蘇省農業技術普及総ステーションが協力し試験栽培する耐塩性稲の生産量測定が14日午後、江蘇省如東県栟茶方凌墾区で行われた。専門家チームによる面積各1ムー(約6.7アール)前後の3カ所の田んぼの機械収穫実測によると、耐塩性稲「超優千号」の1ムーあたり生産量が平均802.9キログラムにのぼった。中国水稲研究所の方福平研究員によると、この生産量はアルカリ性土壌における稲の生産の新記録を更新したという。新華社が伝えた。

江蘇省農業技術普及総ステーションの責任者である管永祥氏によると、袁氏の「海水稲」チームが研究開発した優れた種子以外にも、江蘇省の農業専門家はアルカリ性土壌の理化学的特徴と結びつけ、機械を使った田植えによる正確な量の栽培、アルカリ性土壌における稲の苗の強化と成長促進、1回で終了する施肥、エコな病虫害対策などの栽培技術を活用し、モデル栽培の成功を効果的に保証した。この試験田の128.9ムーの耐塩性稲が現在、収穫シーズンを迎えている。管氏は「江蘇省沿岸部には多くのアルカリ性土壌があり、多くの場合において類似する栽培条件を備えている。この耐塩性稲の高生産量には、高い普及の価値がある」と述べた。

「海水稲」とは、一定濃度のアルカリ性土壌でも成長できる稲の品種を指す。袁氏の「海水稲」チームは今年、全国5大アルカリ性土壌地域で「海水稲」試験モデル栽培拠点を設置した。江蘇省如東県栟茶方凌墾区は東部沿岸部のアルカリ性土壌の類型として、土壌塩分濃度は0.2−0.6%の間で、江蘇省で唯一入選した、試験モデル栽培拠点だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年10月15日

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