宇宙科学技術の成果が数多くお披露目

人民網日本語版 2020年11月02日12:58

衛星ソーラーパネルを応用したフルスペクトルスマートゴーグルは、わずか0.1秒で透光率を自動的に調節できる。宇宙用固体燃料エンジン技術を利用した、着用できるスキー防護エアバッグにより、選手がいち早く効果的に保護される。このほど広東省広州市南沙区で開催された、中国航天科技集団有限公司第2回イノベーションアイデアコンテストにおいて、数多くの先進的な宇宙技術及びその民間転用の革新的な成果がお披露目された。人民日報が伝えた。

コンテストでは電子情報、モノのインターネット(IoT)、新材料、無人システムなどを含む60件の科学技術成果が準決勝に進出した。最終的に新型リチウム電池熱暴走警戒・自動消火装置など3件のプロジェクトが金賞を受賞し、ドローンエッジコンピューティングプラットフォーム有限ピクセル目標識別アルゴリズム・モデル定量化技術研究など6件のプロジェクトが銀賞を受賞した。

設備をまったく使用しなくても、ディスプレイのドローンが手のジェスチャーに伴い変化する。さらには、手の皮膚には明らかな触感がある。航天科技集団第一研究院研究発展部がもたらした、視覚・触覚融合インタラクション複合現実(MR)システムが金賞を受賞した。第一研究院研究発展部上級エンジニアの陽佳氏は「システムは視線追跡+ハンドモーション識別+超音波触感を通じ、超音波で人体の表面の皮膚を刺激する。マウスまたは操作ディスプレイに触れたような感触がある。このマンマシンインターフェースの新しいモデルは、視覚と触覚の二重の体験を作ることができ、宇宙飛行士のシミュレーション、自動車運転アシストなどの分野で大活躍できる」と話した。

航天科技集団第八研究院第149工場研究室室長の趙凱氏は「中国の宇宙飛行士は将来的に3Dプリンティング技術を利用し、宇宙で宇宙船のメンテナンスに必要な部品をスピーディに製造できるようになるかもしれない。今回銀賞を受賞したスマート化7軸連動金属粉末精密付加製造設備及びその実用化プロジェクトは、3Dプリンティング技術の新たな突破を実現した。チタン合金、高張力鋼、高温合金などの高性能金属材料部品の直接成形を実現でき、キャリアロケット、宇宙機、原発などの先端設備の急発展の需要を満たせる」と述べた。

別の銀賞科学技術成果、宇宙ステーション内の抗菌・カビ防止研究成果から生まれた宇宙長期抗菌消毒剤製品開発プロジェクトが、人々の注目を集めた。航天科技集団第五研究院航天神舟生物科技集団有限公司の専門家によると、この消毒剤は長持ちする抗菌高分子膜を形成し、長時間で持続的に表面に触れた細菌とウイルスを死滅させることができる。

新興科学技術としてのテラヘルツ技術は、イメージングにおいては些細なことも見逃さない鋭い「眼力」を持つ。航天科技集団第九研究院航天長征ロケット技術有限公司が開発したテラヘルツ焦平面アレイイメージングシステムは、マイクロ波イメージングシステムと赤外線イメージングシステムの長所を兼ね備え、24時間・全天候・高分解能・リアルタイムのイメージング能力を持ち、隠された物を見つけることができ、人体を傷つけることもなく、スマート製造などの分野で優位性を持つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年11月2日

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